介護情報ほっとラインは、トヨタグループのマーケティング会社 デルフィスが運営しています。
より深いサービスのご提供のために 会員登録(無料)をおすすめしています。
文字サイズ大 文字サイズ中 文字サイズ小
筆者プロフィール
前回は、救急車が来るまでの間に家庭でできる応急処置について、シーンごとに紹介するとともに、救急車が到着したときの対応についてお伝えしました。 今回は、いざという時やはじめての介護に役立つパーソナルデータの準備や書き方についてお話しします。 まずは注目すべき自治体の取り組みをご紹介いたしましょう。 安心安全は冷蔵庫の中から ~自治体の取り組み~ 東京都港区は2008年5月から救急情報の活用支援事業を始めました。 かかりつけ医や服薬内容などの医療情報を入れた容器「救急医療情報キット」を冷蔵庫に保管し、東京消防庁と協力でその情報を救急医療に生かします。キットの中身は 救急情報シート(かかりつけ医、持病などを記入) 薬剤情報提供書(写し) 健康保健証(写し) 診察券(写し) 写真(本人確認用) です。「救急キット」があることを示すステッカーを冷蔵庫に貼り、救急隊員は到着後「救急キット」から医療情報を確認。病院へ情報を送りながら搬送します。これにより適切で迅速な処置が行えます。 また緊急連絡先の把握により身内などに素早く協力が得られます。高齢者や障害者、健康上不安を抱えている方が対象とのことですが一人暮らしの高齢者にも安心で心強い仕組みですね。 参考にしながら我が家での対策を立てておきましょう。 <問い合わせ:みなとコール03-5472-3710> 救急医療情報キット 【図】東京・港区の「広報みなと」に掲載された「救急医療情報キット」の告知 ある日転倒してからとっさの対応は? 私の両親は父が83歳、母が71歳の高齢者世帯です。 昨年の秋頃より父に体調の変化がみられるようになり、帰省した時にパーソナルデータをみんなで確認しあいながら書き出してみました。例えば何歳の時に何の病気になりどこでどのような治療をしたか、これだけを整理してまとめるのもなかなか大変な作業です。みんなが曖昧な記憶ですから、まるでクイズのようでした。さらにもしも自宅で誰かが急に倒れた場合にどう対応するか、病院はどこ?持参するものは?誰に連絡?などについても、和やかな雰囲気を工夫しながら確認し合っておきました。 それから1年も経たないうちに実際に父が転倒し救急車を呼ぶことになったのです。突然自宅で大きな音ととともに転倒した時に、母は非常に驚きながらも迅速に対応し、救急車を呼び、かかりつけ医療機関を救急隊員に伝え、父を搬送するまで順調に流れたようでした。外傷による出血も伴いとてもショックな場面だったはずですが、動揺しながらも落ち着いて必要な行動がとれたようです。緊急時の連絡先である長男と次男にすぐに連絡をいれ、病院に近い兄と弟は救急車よりも先に総合病院に到着し、父を迎えました。事前確認が役立ちました。私は偶然にも東京から事故の直後に電話をいれ事故の状況を知りましたが、これからの行動を母とともに確認しあい落ち着いて病院へ向かうよう母に伝えました。 ただ、記録しておいたパーソナルデータを病院に持参し忘れてしまいました。病院での救命救急センターではとても混乱したようです。何度もヒアリングされ思い出しながら答える家族の負担も大きいものです。「初日はケア日誌を持っていかなくて失敗したわ。病院は外来、病棟と場所が変わるたびに何度も同じことを聞くのね。ケア日誌を翌日病院に持参したら看護師さんやドクターがとても安心するようで、ノートを見せた途端対応がまったく違ってよくなったから驚いたわ。書いておいて助かったわよ。」これが数日後の母の言葉です。すぐに手にとれるところに置いておくことも心がけましょう。 日記の一例をご紹介いたします。 「HFダイアリー<A5> 大人の健康日誌」(株)デザインフィル ミドリカンパニー http://www.midori-japan.co.jp/cgi-bin/catalog.cgi?itemlarge=3&itemmiddle=9 【図】(株)デザインフィル・ミドリカンパニーの「HFダイアリー<A5> 大人の健 康日誌」 【パーソナルデータ(身体に関する個人の記録)に記入する項目】 氏名 生年月日 性別 介護保険証番号/健康保険証番号/老人保険証番号 身体障害者手帳の有無 級 など 要介護認定の有無・担当のケアマネジャー及び所属居宅介護支援事業所 家族構成・家族の遺伝疾患の有無 既往症(これまでに治療した病気と発症時期・対応) かかりつけ医療機関 内服薬(どんな薬を一日に何回飲んでいるのか)・安静時の血圧値 アレルギーの有無(薬・食品など) 身長・体重・血液型 現在利用しているサービス(介護サービス事業所など) 趣味・特技 以前の職業 日常生活の状態・気をつけていること(項目は医師や看護師と相談して決めましょう) 食事・排泄・入浴・行動(例:車いすを使っている)・着替え(例:手助けが必要) などを書き込んでおくと良いでしょう 健康管理と介護の強い味方 ケア日誌や健康日誌 ケア日誌や健康日誌は心身の状態、生活状況、介護の状況などを記録するものです。 パーソナルデータや緊急時の連絡先の他に日々の記録やスケジュールを1冊のノートに記入しましょう。 日々の生活を見守っていくことが、健康管理及び介護に役立つほか、介護生活にまつわるさまざまな悩みや疑問の解決にも活かすことができます。また、記録を残すことは心身の変化や生活パターンが見え、対応方法の確認や方針を考えることに役立ちます。複数の関わる人との情報共有に役立ち、人と人をつなぐツールにもなります。私の行っているコンサルティングにおいてもパーソナルデータや日々の介護日誌をつけることをお勧めいたしております。「ケア日誌は父の介護中にとても役立ちデイサービスのスタッフにも感謝されました。母の時にも使いたいと思います。」「自分の健康管理のために毎日つけています。」など繰り返し上手に活用されている方もいらっしゃいます。「介護が終わった後に、この記録が役立ちました。」残念ながら意外にも介護が終わった後、親族間の問題の解決に役立つことになったという方もいらっしゃいます。 私の家族もケア日誌をつけていますが、病気の経過、入院中の治療や経過、内服薬の変化、食事や体調の変化などがわかる上、受診日などスジュール管理が1冊ででき、大変便利です。同居していない兄弟間の情報伝達には欠かせません。 決まったルールはありませんので書きやすい方法で。A4程度の大きさで、ファイル形式だと書きやすく、持ち運びや保存には便利ですが、お気に入りの手帳やノートなど様式は何でもかまわないでしょう。ご本人が記入できるようであればリハビリにもなります。記録することに慣れてきたら暮らしのシーンを撮影した写真や大切な方にいただいたお便りを貼りつけるなど、オリジナルな方法もプラスしてみてはいかがでしょうか。1冊のノートに個人のケア記録をまとめて綴ることは、緊急時の場面以外でも“介護のある暮らしをもっと豊かにするために”きっとお役に立つことと思います。 【ダイアリーの記入内容】 パーソナルデータ 週間・月間スケジュール 日々の記録(一日の様子 食事、排泄、血圧、内服薬など 大きなイベントや出来事・伝言など) 連絡先一覧(緊急連絡先・行政、医療、健康、介護等に関する連絡先) Photo http://japan-geographic.tv/ 『月夜』 撮影地:羽幌 天売島 9月14日は中秋の名月、15日が今年の満月です。お月さまは太陽と同じく私達の暮らしに身近な天体です。地球から一番近い位置にあるそうです。空が澄み渡る9月は部屋の灯りをろうそくのやさしい灯りに変えながら、窓からお月さまを眺める夜が増える季節です。ススキにお月見団子、おつまみと少々のお酒…秋風を浴びながら、感じながらの月光浴…良いですねぇ。 満月も、下弦、上弦の月もそれなりに趣があり美しく、帰り道にお月さまを発見すると、自宅までの帰路を明るく照らしてくれているようでほんのりうれしくなります。介護をしている毎日は、いつの間にか目の前のことしか見えない状況に陥りがちです。お月さま側から私達の暮らしはどんな風に見えるでしょうか。 猛暑の夏、雷の夏、お疲れさまでした。今月は空を見上げてお月さまをゆっくり眺めてみませんか。
前回は、救急車が来るまでの間に家庭でできる応急処置について、シーンごとに紹介するとともに、救急車が到着したときの対応についてお伝えしました。 今回は、いざという時やはじめての介護に役立つパーソナルデータの準備や書き方についてお話しします。 まずは注目すべき自治体の取り組みをご紹介いたしましょう。
東京都港区は2008年5月から救急情報の活用支援事業を始めました。 かかりつけ医や服薬内容などの医療情報を入れた容器「救急医療情報キット」を冷蔵庫に保管し、東京消防庁と協力でその情報を救急医療に生かします。キットの中身は
です。「救急キット」があることを示すステッカーを冷蔵庫に貼り、救急隊員は到着後「救急キット」から医療情報を確認。病院へ情報を送りながら搬送します。これにより適切で迅速な処置が行えます。
また緊急連絡先の把握により身内などに素早く協力が得られます。高齢者や障害者、健康上不安を抱えている方が対象とのことですが一人暮らしの高齢者にも安心で心強い仕組みですね。 参考にしながら我が家での対策を立てておきましょう。
<問い合わせ:みなとコール03-5472-3710> 救急医療情報キット
【図】東京・港区の「広報みなと」に掲載された「救急医療情報キット」の告知
私の両親は父が83歳、母が71歳の高齢者世帯です。 昨年の秋頃より父に体調の変化がみられるようになり、帰省した時にパーソナルデータをみんなで確認しあいながら書き出してみました。例えば何歳の時に何の病気になりどこでどのような治療をしたか、これだけを整理してまとめるのもなかなか大変な作業です。みんなが曖昧な記憶ですから、まるでクイズのようでした。さらにもしも自宅で誰かが急に倒れた場合にどう対応するか、病院はどこ?持参するものは?誰に連絡?などについても、和やかな雰囲気を工夫しながら確認し合っておきました。 それから1年も経たないうちに実際に父が転倒し救急車を呼ぶことになったのです。突然自宅で大きな音ととともに転倒した時に、母は非常に驚きながらも迅速に対応し、救急車を呼び、かかりつけ医療機関を救急隊員に伝え、父を搬送するまで順調に流れたようでした。外傷による出血も伴いとてもショックな場面だったはずですが、動揺しながらも落ち着いて必要な行動がとれたようです。緊急時の連絡先である長男と次男にすぐに連絡をいれ、病院に近い兄と弟は救急車よりも先に総合病院に到着し、父を迎えました。事前確認が役立ちました。私は偶然にも東京から事故の直後に電話をいれ事故の状況を知りましたが、これからの行動を母とともに確認しあい落ち着いて病院へ向かうよう母に伝えました。 ただ、記録しておいたパーソナルデータを病院に持参し忘れてしまいました。病院での救命救急センターではとても混乱したようです。何度もヒアリングされ思い出しながら答える家族の負担も大きいものです。「初日はケア日誌を持っていかなくて失敗したわ。病院は外来、病棟と場所が変わるたびに何度も同じことを聞くのね。ケア日誌を翌日病院に持参したら看護師さんやドクターがとても安心するようで、ノートを見せた途端対応がまったく違ってよくなったから驚いたわ。書いておいて助かったわよ。」これが数日後の母の言葉です。すぐに手にとれるところに置いておくことも心がけましょう。
日記の一例をご紹介いたします。
http://www.midori-japan.co.jp/cgi-bin/catalog.cgi?itemlarge=3&itemmiddle=9
【図】(株)デザインフィル・ミドリカンパニーの「HFダイアリー<A5> 大人の健 康日誌」
【パーソナルデータ(身体に関する個人の記録)に記入する項目】
などを書き込んでおくと良いでしょう
ケア日誌や健康日誌は心身の状態、生活状況、介護の状況などを記録するものです。 パーソナルデータや緊急時の連絡先の他に日々の記録やスケジュールを1冊のノートに記入しましょう。 日々の生活を見守っていくことが、健康管理及び介護に役立つほか、介護生活にまつわるさまざまな悩みや疑問の解決にも活かすことができます。また、記録を残すことは心身の変化や生活パターンが見え、対応方法の確認や方針を考えることに役立ちます。複数の関わる人との情報共有に役立ち、人と人をつなぐツールにもなります。私の行っているコンサルティングにおいてもパーソナルデータや日々の介護日誌をつけることをお勧めいたしております。「ケア日誌は父の介護中にとても役立ちデイサービスのスタッフにも感謝されました。母の時にも使いたいと思います。」「自分の健康管理のために毎日つけています。」など繰り返し上手に活用されている方もいらっしゃいます。「介護が終わった後に、この記録が役立ちました。」残念ながら意外にも介護が終わった後、親族間の問題の解決に役立つことになったという方もいらっしゃいます。 私の家族もケア日誌をつけていますが、病気の経過、入院中の治療や経過、内服薬の変化、食事や体調の変化などがわかる上、受診日などスジュール管理が1冊ででき、大変便利です。同居していない兄弟間の情報伝達には欠かせません。 決まったルールはありませんので書きやすい方法で。A4程度の大きさで、ファイル形式だと書きやすく、持ち運びや保存には便利ですが、お気に入りの手帳やノートなど様式は何でもかまわないでしょう。ご本人が記入できるようであればリハビリにもなります。記録することに慣れてきたら暮らしのシーンを撮影した写真や大切な方にいただいたお便りを貼りつけるなど、オリジナルな方法もプラスしてみてはいかがでしょうか。1冊のノートに個人のケア記録をまとめて綴ることは、緊急時の場面以外でも“介護のある暮らしをもっと豊かにするために”きっとお役に立つことと思います。
【ダイアリーの記入内容】
Photo http://japan-geographic.tv/
『月夜』 撮影地:羽幌 天売島
9月14日は中秋の名月、15日が今年の満月です。お月さまは太陽と同じく私達の暮らしに身近な天体です。地球から一番近い位置にあるそうです。空が澄み渡る9月は部屋の灯りをろうそくのやさしい灯りに変えながら、窓からお月さまを眺める夜が増える季節です。ススキにお月見団子、おつまみと少々のお酒…秋風を浴びながら、感じながらの月光浴…良いですねぇ。 満月も、下弦、上弦の月もそれなりに趣があり美しく、帰り道にお月さまを発見すると、自宅までの帰路を明るく照らしてくれているようでほんのりうれしくなります。介護をしている毎日は、いつの間にか目の前のことしか見えない状況に陥りがちです。お月さま側から私達の暮らしはどんな風に見えるでしょうか。 猛暑の夏、雷の夏、お疲れさまでした。今月は空を見上げてお月さまをゆっくり眺めてみませんか。
選択してください 2010年07月 2010年06月 2010年05月 2010年04月 2010年03月 2010年02月 2010年01月 2009年12月 2009年11月 2009年10月 2009年09月 2009年08月 2009年07月 2009年06月 2009年05月 2009年04月 2009年03月 2009年02月 2009年01月 2008年12月 2008年11月 2008年10月 2008年09月 2008年08月 2008年07月 2008年06月 2008年05月 2008年04月 2008年03月
Copyright 2010 Delphys Inc , All rights reserves. 介護情報ほっとライン