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筆者プロフィール
西伊豆の夕陽 淡島 3月29日17:30 小学生時代からの幼なじみと西伊豆の宇久須温泉宿に小旅行をしてきました。私たちの友人歴は長く、お互いの人生の晴れ舞台も汚点も、もちろん恋の話もみんな知りつくしている仲です。学生時代は試験勉強を一緒にしながらアリスやイルカの歌を大声で歌ったり、貝を獲りに自転車で海辺にちょくちょく通い、持ち帰った貝(しったか、ながらみ)は塩ゆでにして食べたり。喧嘩もしたけど、何と言っても究極に辛い時に、私たちはいつも青い海のそばで思いっきり話したり、泣いたり笑ったりしながら自分をさらけ出し、励まし合ってきました。スポーツ好きな千恵美、音楽好きな私。千恵美は地元で仕事を選び、地域にコツコツ根差してきました。長く勤めている職場でも今年初めての女性管理職となり、その上二人の子供を立派に育てています。私は夢だった看護師を目指して18歳に故郷由比を旅立ち、大学病院、民間企業と神奈川や東京でもその想いを継続してきました。共通点は笑顔と一生懸命。そんな自分たちも今では10代ではなく、40代。 ~温泉宿で~(由比の方言です) 「最近、肉がついてきちゃって嫌だよねー。」 「うん、これが自分かって考えられないよ。やっきり(=嫌になる)するね。」 「でも歳を取ることっていうのが、最近ちょっとわかってきたような気がするさや。だからちょっと前よりは楽かも。」 「そうだね。歳を取ることも受け入れないとねってことだよね。無駄な抵抗していた時よりちょっと楽になるね。このお腹の肉も努力はしてるけどさ…無理だね。20代には戻れない。」 「でも私、白髪だけは嫌だから2~3週間おきに美容院に行ってるんだよ。」 「へ~ そうなんだ。お金と時間かかるしょー?」 「たまんないけど、ここだけは女としてゆずれないさや。」 「えらいね。私も白髪増えてきたらどうするのかなあ…。」 「私さ、いつかは一人だと思うさや。」 「なんか人生の後半って不安だよね。でもみんな一人だってことがわかってきたような気がしない?夫婦も親子でもなんでも。」 「そう思う。」 「人は一人で生まれて一人で死んでいくようにできているように思うさね。誰かに寄りかからないで生きていくこと、今から大切だよね。」 「でも親のことは守ってあげたい。寂しい思いさせたくないさや。」 「うん、私も今離れて暮らしていて自分の仕事をしていても、悔いのないようにできることをしたいや。それが育ててくれた親に私のできる恩返し。それに親の老いてく姿から学ぶことがたくさんあるね。今はどんな豪華なモノよりも一緒に過ごせる時間そのものが宝物だよ。」 「それにしてもさ、うちらの同期ってまともな人がいないよね。」 「寅年だからかねー。みんなばか(「ばか=強調形、すごく)変ってるよね。しかも強いし個性的。」 「あはは(一緒に)」 offの二人 温泉宿の前で「漁火の宿 大和丸」はご主人が漁師、2代目が板前さん、土肥と堂ヶ島のまん中にある小さな漁師町、お勧めの宿です。 あるアンケート調査によれば“どんな時に加齢を感じるか”のトップは視力、ついで物忘れですが、この日の話題は脂肪と毛髪と物忘れでした。人付き合いが好きで社交的な二人にとっても、人の基本条件は孤独であることが少し見え始めた年齢です。感じること、想うこと、考え選んで決めること、この肝心な人生の根っこ部分は自分で創るものです。孤独を誤魔化さない。私自身がそのことを潔く認められ始めたのはつい最近のこと。一緒に過ごす楽しさだけではなく、寂しいとか心細い不安という気持ちを強く持った時期の後です。誰にとっても孤独をどうとらえてゆくのかは、人生への大きな問いかけのように思います。高齢期のステージに関わっていると、そのことが人の後半生に大きく影響してくると驚く場面の連続です。 3月、総務省の人口推計の発表がありました。65歳以上の高齢化率はさらに上昇し22.1%。女性の平均寿命は86歳、まだまだ伸びると言われています。40代を過ぎた頃からこれまでの生き様が現れて強い個性となってくるように思います。自分自身の使い道を考えるのも自分だから「私にできて役立つこと」をそろそろ持っていなければならない年代です。向かう人、逃げる人。認める人、ごまかす人。笑っている人、怒っている人。誰もが過去には戻れませんが未来の自分像は自分で描くことができます。みなさんは10年後、20年後の自分をどう描きますか?私たちはどう歳を重ねているのでしょうか。忙しい日々ですが、それでも毎日の小さな積み重ねがそこにあります。体に無理が利かなくなりますが、体や心の声を聴きながら体験や知恵で工夫することができます。受け入れることはあきらめることや抵抗することとは違うのだと思います。折り返し地点付近の私たち、この先がどんな世界なのか見えてしまうのはつまらないので、楽しみながら迷ったり悩んだりしつつ、ゆっくり進んでゆきたいと思います。 春の訪れを告げる黄色い菜の花 この日の私の失敗は、ハードスケジュールな中での企画であったため、前日ほとんど眠らずに旅行に突入。海の幸と芋焼酎に満足した私は、なんと21時に一人深い眠りに陥ってしまったこと。ここでも無理は利かない年齢を感じたのでした。とほほ…(ごめんね友よ)。旅の印象は、やっぱり夕陽に照らされた広い海と二人でコリコリのアワビに舌鼓を打った瞬間でした。由比で生まれた私も彼女もそれぞれ異なった人生となったけれど、変わらずに青い海が大好きで、磯の香りのするアワビやサザエが大好物。不器用ながらも熱く明るく一生懸命生きています。海は変わらないけれど、海を眺める自分自身は年齢を重ねてゆきます。海辺で育った私にとって、雄大な自然の海を眺めることが自分の原点に帰れる時間、いつの時も暮らしに欠かせない大切な時間です。何物にもとらわれずに波の音を聴き、沈む夕日をみつめる。誰にとってもそれぞれの穏やかな心の時間があってほしいと願います。
小学生時代からの幼なじみと西伊豆の宇久須温泉宿に小旅行をしてきました。私たちの友人歴は長く、お互いの人生の晴れ舞台も汚点も、もちろん恋の話もみんな知りつくしている仲です。学生時代は試験勉強を一緒にしながらアリスやイルカの歌を大声で歌ったり、貝を獲りに自転車で海辺にちょくちょく通い、持ち帰った貝(しったか、ながらみ)は塩ゆでにして食べたり。喧嘩もしたけど、何と言っても究極に辛い時に、私たちはいつも青い海のそばで思いっきり話したり、泣いたり笑ったりしながら自分をさらけ出し、励まし合ってきました。スポーツ好きな千恵美、音楽好きな私。千恵美は地元で仕事を選び、地域にコツコツ根差してきました。長く勤めている職場でも今年初めての女性管理職となり、その上二人の子供を立派に育てています。私は夢だった看護師を目指して18歳に故郷由比を旅立ち、大学病院、民間企業と神奈川や東京でもその想いを継続してきました。共通点は笑顔と一生懸命。そんな自分たちも今では10代ではなく、40代。
~温泉宿で~(由比の方言です)
「最近、肉がついてきちゃって嫌だよねー。」 「うん、これが自分かって考えられないよ。やっきり(=嫌になる)するね。」 「でも歳を取ることっていうのが、最近ちょっとわかってきたような気がするさや。だからちょっと前よりは楽かも。」 「そうだね。歳を取ることも受け入れないとねってことだよね。無駄な抵抗していた時よりちょっと楽になるね。このお腹の肉も努力はしてるけどさ…無理だね。20代には戻れない。」 「でも私、白髪だけは嫌だから2~3週間おきに美容院に行ってるんだよ。」 「へ~ そうなんだ。お金と時間かかるしょー?」 「たまんないけど、ここだけは女としてゆずれないさや。」 「えらいね。私も白髪増えてきたらどうするのかなあ…。」 「私さ、いつかは一人だと思うさや。」 「なんか人生の後半って不安だよね。でもみんな一人だってことがわかってきたような気がしない?夫婦も親子でもなんでも。」 「そう思う。」 「人は一人で生まれて一人で死んでいくようにできているように思うさね。誰かに寄りかからないで生きていくこと、今から大切だよね。」 「でも親のことは守ってあげたい。寂しい思いさせたくないさや。」 「うん、私も今離れて暮らしていて自分の仕事をしていても、悔いのないようにできることをしたいや。それが育ててくれた親に私のできる恩返し。それに親の老いてく姿から学ぶことがたくさんあるね。今はどんな豪華なモノよりも一緒に過ごせる時間そのものが宝物だよ。」 「それにしてもさ、うちらの同期ってまともな人がいないよね。」 「寅年だからかねー。みんなばか(「ばか=強調形、すごく)変ってるよね。しかも強いし個性的。」 「あはは(一緒に)」
あるアンケート調査によれば“どんな時に加齢を感じるか”のトップは視力、ついで物忘れですが、この日の話題は脂肪と毛髪と物忘れでした。人付き合いが好きで社交的な二人にとっても、人の基本条件は孤独であることが少し見え始めた年齢です。感じること、想うこと、考え選んで決めること、この肝心な人生の根っこ部分は自分で創るものです。孤独を誤魔化さない。私自身がそのことを潔く認められ始めたのはつい最近のこと。一緒に過ごす楽しさだけではなく、寂しいとか心細い不安という気持ちを強く持った時期の後です。誰にとっても孤独をどうとらえてゆくのかは、人生への大きな問いかけのように思います。高齢期のステージに関わっていると、そのことが人の後半生に大きく影響してくると驚く場面の連続です。
3月、総務省の人口推計の発表がありました。65歳以上の高齢化率はさらに上昇し22.1%。女性の平均寿命は86歳、まだまだ伸びると言われています。40代を過ぎた頃からこれまでの生き様が現れて強い個性となってくるように思います。自分自身の使い道を考えるのも自分だから「私にできて役立つこと」をそろそろ持っていなければならない年代です。向かう人、逃げる人。認める人、ごまかす人。笑っている人、怒っている人。誰もが過去には戻れませんが未来の自分像は自分で描くことができます。みなさんは10年後、20年後の自分をどう描きますか?私たちはどう歳を重ねているのでしょうか。忙しい日々ですが、それでも毎日の小さな積み重ねがそこにあります。体に無理が利かなくなりますが、体や心の声を聴きながら体験や知恵で工夫することができます。受け入れることはあきらめることや抵抗することとは違うのだと思います。折り返し地点付近の私たち、この先がどんな世界なのか見えてしまうのはつまらないので、楽しみながら迷ったり悩んだりしつつ、ゆっくり進んでゆきたいと思います。
この日の私の失敗は、ハードスケジュールな中での企画であったため、前日ほとんど眠らずに旅行に突入。海の幸と芋焼酎に満足した私は、なんと21時に一人深い眠りに陥ってしまったこと。ここでも無理は利かない年齢を感じたのでした。とほほ…(ごめんね友よ)。旅の印象は、やっぱり夕陽に照らされた広い海と二人でコリコリのアワビに舌鼓を打った瞬間でした。由比で生まれた私も彼女もそれぞれ異なった人生となったけれど、変わらずに青い海が大好きで、磯の香りのするアワビやサザエが大好物。不器用ながらも熱く明るく一生懸命生きています。海は変わらないけれど、海を眺める自分自身は年齢を重ねてゆきます。海辺で育った私にとって、雄大な自然の海を眺めることが自分の原点に帰れる時間、いつの時も暮らしに欠かせない大切な時間です。何物にもとらわれずに波の音を聴き、沈む夕日をみつめる。誰にとってもそれぞれの穏やかな心の時間があってほしいと願います。
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