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国内最大の福祉機器展示会「国際福祉機器展」が今年も9月27日~29日の3日間、東京ビッグサイトで開かれました。6つのホールを合わせて5万m²の会場に17ヵ国632社が出展、25,000点を超える福祉機器・介護用品が展示されました。併せて、海外から専門家を招いての国際シンポジウムのほか、セミナー、講座、ワークショップなども多数開催。来場者数も13万人を超え、今年も大盛況となりました。 ■ 最新の福祉機器が一同に 主催の(財)保健福祉広報協会のホームページによると、今年の来場者も一般の方が3割以上を占め、介護業界だけでなくさまざまな方の関心を集めていることがよくわかります。実際、ご高齢の方や車いすの方、介護の分野を志している学生と思われる、若い方の姿も多く目にしました。「食べる」「寝る」といった日常生活の分野から、リフトなどの施設用の設備、福祉車両まで、さまざまな福祉機器が展示され、どのブースもデモンストレーションや説明員の解説に熱心に聞き入る姿が多く見られました。 ■ 日本介護食品協議会 介護食品を提供する企業により設立された日本介護食品協議会では、各社の試食品やサンプルが多数展示されました。「ユニバーサルデザインフード」とネーミングされた食品は、「かむ力」「飲み込む力」が弱まった高齢の方や、歯の治療などで食事が不自由な一般の方が食べやすいよう開発されたものです。「容易にかめる・歯ぐきでつぶせる・舌でつぶせる・かまなくてよい」、の4区分と「とろみ調整」の5段階で区分けした食品は、“食べる楽しみをすべての人に”のキャッチフレーズが表しているように、栄養のバランスだけでなく、おいしく食べるという人間の根源的な楽しみも追求しています。ブースは大変な人だかりで、関心の高さが伺えました。サンプルを手に取ったり、試食コーナーで味や舌触りを試していました。 ■ ナムコ ナムコのブースでは、ゲームセンターでおなじみのアミューズメントマシンを介護・医療の視点から対応した“リハビリテイメントマシン”を出展、『太鼓の達人RT』や『ワニワニパニックRT』のほか、新製品の『ドキドキへび退治RT』(2006年冬発売予定)の展示もありました。これは専用の椅子に座り、音と共に顔を出す4匹のへびを踏みつけて得点を競うゲームです。車椅子でゲームをすることもできます。足を動かしにくい方でも自分のペースで遊べるように工夫されています。来場のお客さまは代わる代わる楽しんでいて大盛況でした ■ 豊田通商・東京ネバーランド 木や花がふんだんに使われたブースには、大勢の女性が集まっていました。こちらでは舞台装飾や要人のパーティなどで活躍されている本間裕子先生を迎えてのフラワーアレンジメントのデモンストレーションが行われました。鮮やかな花々に彩られ、華やかな雰囲気に包まれていました。広いブースには豊田通商株式会社のリハビリテーションマシン「ケアプロ”楽”シリーズ」も展示。スプリングの反発力でウェイトをコントロールする「リアクション・レジスタンス」システムにより高齢の方でも楽しく筋肉トレーニングができるマシンで、スタッフの指導のもと、多くの方が体験されていました。 ■ 東京技研 こちらのブースでは口腔ケア用に開発された湿潤ジェル『ビバ・ジェルエット』を出展。これは、口の中を保湿することで口腔環境を改善、高齢化などでドライマウスとなった方などへ新しい口腔ケアの手法を実践するために開発されたものです。花の形をした口腔清掃用スポンジブラシ『ビバくるりん』も出展されていました。 ■ 日本セイフティー ほっとラインでもたびたびお知らせしている日本セイフティーの介護用トイレ『ラップポン』。こちらに同じ機能でデザインが一新された製品が出展されました。インテリア性に優れ、室内に置いてもより違和感のないデザインとなっています。ブースではデモが行われ、トイレを使用するたびに1回ずつあっという間にラップされていく様子に、大勢の見学者が集まっていました。 ■ リブドゥコーポレーション こちらのブースでは新製品の『ピタッチパンツ』を紹介していました。こちらはパッケージから出したときはパンツタイプなので、そのままパンツのように履くことができ、ミシン目を破るとテープタイプに変身するという2ウェイタイプです。昼間はパンツを上げ下げして使用し、夜間はベッドで寝たままでも交換ができます。またズボンをはいたままでも交換が可能。できるだけおむつを付けたくない、付けさせたくない、という思いが形になった製品となっています。 ■ あい・あーる・けあ/今野製作所 車椅子に取り付けると電動で一人でも自由に外出が楽しめる、『自走式車いす着脱型電動補助装置 チェアライダー』を展示していました。車いすに乗ったままでもひとりで着脱ができ、簡単な操作で動かすことが可能です。試乗の貸し出しもしていて、広い会場内をチェアーライダーで回る車いすのお客さまを何人も見かけました。 ■ コラボ コラボでは、自分で使う方も介護を受けている方にも、そして介護をする方にも使いやすい“ユニバーサルデザイン食器”を出展。スプーン、フォークのほか、ピンセットのような形をした箸「楽々箸」の展示もありました。箸がうまく持てない、例えば外国の方でも簡単につまむことができるというものです。また、お湯につけることでグリップが柔らかくなり、一人ひとりの手に合った形が作れる形状記憶食器具の展示もあり、自分だけの食器が作れるとあって、多くの方の興味を引いていました。 <コメント> さまざまな福祉機器を一同に見ることができた今回、介護される方、する方どちらにとっても快適な環境を作るために、知恵と工夫が集結されている分野だということを改めて実感しました。 そして、機器とは別に目を引いたのは日立製作所のブース。デモの際に説明員の横で手話案内をしていたブースは数多くありましたが、ここでは手話案内サービスを行うスタッフもろう者で、直接来場の方に手話を使ってデジタル放送の仕組みや製品などについて説明、来場者は次々と気軽に声を掛けていました。手話スタッフの生き生きとした表情がとても印象的でした。 取材協力/空間通信 兼平 真 「国際福祉機器展 H.C.R.2006」概要 開催期間 2006年9月27日(水)~29日(金) 会場 東京国際展示場「東京ビッグサイト」東展示ホール 主催 全国社会福祉協議会 保健福祉広報協会 後援 厚生労働省 経済産業省 総務省 国土交通省 東京都 海外参加国大使館 協賛 (順不同) みずほ教育福祉財団、キリン福祉財団、清水基金、みずほ福祉助成財団、松翁会、丸紅基金、三菱財団、損保ジャパン記念財団、 NHK 厚生文化事業団、読売光と愛の事業団、毎日新聞東京社会事業団、産経新聞厚生文化事業団、日本経済新聞社、東京新聞、東京新聞社会事業団、朝日新聞厚生文化事業団、福祉新聞社、日本赤十字社、福祉医療機構、鉄道弘済会、東京都社会福祉協議会、全国心身障害児福祉財団、長寿社会開発センター、シルバーサービス振興会、テクノエイド協会、日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本アビリティーズ協会、日本障害者リハビリテーション協会、日本リハビリテーション医学会、新エネルギー・産業技術総合開発機構 ホームページURL http://www.hcr.or.jp/exhibition/index.html
国内最大の福祉機器展示会「国際福祉機器展」が今年も9月27日~29日の3日間、東京ビッグサイトで開かれました。6つのホールを合わせて5万m²の会場に17ヵ国632社が出展、25,000点を超える福祉機器・介護用品が展示されました。併せて、海外から専門家を招いての国際シンポジウムのほか、セミナー、講座、ワークショップなども多数開催。来場者数も13万人を超え、今年も大盛況となりました。
主催の(財)保健福祉広報協会のホームページによると、今年の来場者も一般の方が3割以上を占め、介護業界だけでなくさまざまな方の関心を集めていることがよくわかります。実際、ご高齢の方や車いすの方、介護の分野を志している学生と思われる、若い方の姿も多く目にしました。「食べる」「寝る」といった日常生活の分野から、リフトなどの施設用の設備、福祉車両まで、さまざまな福祉機器が展示され、どのブースもデモンストレーションや説明員の解説に熱心に聞き入る姿が多く見られました。
■ 日本介護食品協議会
介護食品を提供する企業により設立された日本介護食品協議会では、各社の試食品やサンプルが多数展示されました。「ユニバーサルデザインフード」とネーミングされた食品は、「かむ力」「飲み込む力」が弱まった高齢の方や、歯の治療などで食事が不自由な一般の方が食べやすいよう開発されたものです。「容易にかめる・歯ぐきでつぶせる・舌でつぶせる・かまなくてよい」、の4区分と「とろみ調整」の5段階で区分けした食品は、“食べる楽しみをすべての人に”のキャッチフレーズが表しているように、栄養のバランスだけでなく、おいしく食べるという人間の根源的な楽しみも追求しています。ブースは大変な人だかりで、関心の高さが伺えました。サンプルを手に取ったり、試食コーナーで味や舌触りを試していました。
■ ナムコ
ナムコのブースでは、ゲームセンターでおなじみのアミューズメントマシンを介護・医療の視点から対応した“リハビリテイメントマシン”を出展、『太鼓の達人RT』や『ワニワニパニックRT』のほか、新製品の『ドキドキへび退治RT』(2006年冬発売予定)の展示もありました。これは専用の椅子に座り、音と共に顔を出す4匹のへびを踏みつけて得点を競うゲームです。車椅子でゲームをすることもできます。足を動かしにくい方でも自分のペースで遊べるように工夫されています。来場のお客さまは代わる代わる楽しんでいて大盛況でした
■ 豊田通商・東京ネバーランド
木や花がふんだんに使われたブースには、大勢の女性が集まっていました。こちらでは舞台装飾や要人のパーティなどで活躍されている本間裕子先生を迎えてのフラワーアレンジメントのデモンストレーションが行われました。鮮やかな花々に彩られ、華やかな雰囲気に包まれていました。広いブースには豊田通商株式会社のリハビリテーションマシン「ケアプロ”楽”シリーズ」も展示。スプリングの反発力でウェイトをコントロールする「リアクション・レジスタンス」システムにより高齢の方でも楽しく筋肉トレーニングができるマシンで、スタッフの指導のもと、多くの方が体験されていました。
■ 東京技研
こちらのブースでは口腔ケア用に開発された湿潤ジェル『ビバ・ジェルエット』を出展。これは、口の中を保湿することで口腔環境を改善、高齢化などでドライマウスとなった方などへ新しい口腔ケアの手法を実践するために開発されたものです。花の形をした口腔清掃用スポンジブラシ『ビバくるりん』も出展されていました。
■ 日本セイフティー
ほっとラインでもたびたびお知らせしている日本セイフティーの介護用トイレ『ラップポン』。こちらに同じ機能でデザインが一新された製品が出展されました。インテリア性に優れ、室内に置いてもより違和感のないデザインとなっています。ブースではデモが行われ、トイレを使用するたびに1回ずつあっという間にラップされていく様子に、大勢の見学者が集まっていました。
■ リブドゥコーポレーション
こちらのブースでは新製品の『ピタッチパンツ』を紹介していました。こちらはパッケージから出したときはパンツタイプなので、そのままパンツのように履くことができ、ミシン目を破るとテープタイプに変身するという2ウェイタイプです。昼間はパンツを上げ下げして使用し、夜間はベッドで寝たままでも交換ができます。またズボンをはいたままでも交換が可能。できるだけおむつを付けたくない、付けさせたくない、という思いが形になった製品となっています。
■ あい・あーる・けあ/今野製作所
車椅子に取り付けると電動で一人でも自由に外出が楽しめる、『自走式車いす着脱型電動補助装置 チェアライダー』を展示していました。車いすに乗ったままでもひとりで着脱ができ、簡単な操作で動かすことが可能です。試乗の貸し出しもしていて、広い会場内をチェアーライダーで回る車いすのお客さまを何人も見かけました。
■ コラボ
コラボでは、自分で使う方も介護を受けている方にも、そして介護をする方にも使いやすい“ユニバーサルデザイン食器”を出展。スプーン、フォークのほか、ピンセットのような形をした箸「楽々箸」の展示もありました。箸がうまく持てない、例えば外国の方でも簡単につまむことができるというものです。また、お湯につけることでグリップが柔らかくなり、一人ひとりの手に合った形が作れる形状記憶食器具の展示もあり、自分だけの食器が作れるとあって、多くの方の興味を引いていました。
<コメント>
さまざまな福祉機器を一同に見ることができた今回、介護される方、する方どちらにとっても快適な環境を作るために、知恵と工夫が集結されている分野だということを改めて実感しました。 そして、機器とは別に目を引いたのは日立製作所のブース。デモの際に説明員の横で手話案内をしていたブースは数多くありましたが、ここでは手話案内サービスを行うスタッフもろう者で、直接来場の方に手話を使ってデジタル放送の仕組みや製品などについて説明、来場者は次々と気軽に声を掛けていました。手話スタッフの生き生きとした表情がとても印象的でした。
取材協力/空間通信 兼平 真
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