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2009年4月16日(木)~18日(土)の3日間、高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展「第15回バリアフリー2009」が今年もインテックス大阪で開かれました。 出展数269社・団体、676小間、来場者数は3日間で91,172人と西日本最大級の介護・福祉展示会で、展示会場では数多くの企画コーナーが設けられたほか、行政、福祉関係者の講演「補助犬ふれあい教室」や「認知症疑似体験」「車いすスポーツ選手によるトークショー」など、介護に役立つイベントが開催されました。 今年も従事足した展示内容を用意この展示会は、3・4・5号館を利用して展示が行われていました。3号館は高齢者の快適で安心できる住まいフェア、トイレ設備、入浴関連、介護予防・リハビリ、住宅関連、施設用設備・機器、各種コンピュータシステム、リフト・昇降機、交通バリアフリー、緊急警報・セキュリティ関連、4号館は福祉車両、車いすなどの移動機器および関連機器、5号館はベッド・マット、各種サービス、自助具、介護関連、図書・文献、コミュニケーション機器、おむつ関連、副・靴、という構成で展示されていました。 盛りだくさんの企画コーナーを用意 ○3号館「高齢者の快適で安心できる住まいフェア」 「自然に住まう」~高齢者住宅のケーススタディ~(特別協賛:関西電力株式会社) 赤い大きなフェンスが建てられた一角がありました。こちらは高齢者住宅のモデルを提案、展示するコーナーでした。“機能性重視から、暮らしに溶け込む住設や建材のあり方とは?また良質な高齢者の安心・安全な住まいとは?”と問いかけ、安らぎの空間、暮らしとして快適な設備など高齢者目線に立った高齢者住宅のモデルを提案していました。ここでいう“自然に住まう”とは、・自然な生活を続けられる住宅、・加齢によるハンディキャップをそのまま克服できる住宅、・自然の中に住まうような環境を持った住宅、・永く使い続けられる構造を持った住宅、の条件を満たしている住宅で、ここではその例としていくつかが展示されていました。 コーナーの中は白い壁に白木を使った淡い色合いのモデルルームで、洗面所やトイレ、ベッドルーム、リビングなどが設けられていました。それぞれのスペースには「使いやすさの提案」として“室内のコントロール類の高さを統一する”など、家で快適に暮らすための工夫が提示されていました。小さなスペースでしたが、様々な気づきがある展示でした。 また、住宅相談コーナーなどが設けられていたほか、高齢者住宅セミナーが開催されました。 ○4号館「車いす試乗コーナー」(協力:きっかけづくりの会) 4号館の角には「車いす体験コーナー」「車いす試乗コーナー」が設けられていました。「車いす体験コーナー」は車いす体験ユニットを使用しての車いす試乗会で、段差や傾斜など、歩道にはどこにでもあるようなバリアを凝縮したコースの上を車いすで通るものです。多くの人が二人一組になって車いすに乗ったり後ろから介助したりして体験していました。段差が思うように上れず、苦戦している姿もありました。「車いす試乗コーナー」はフラットなコースで、電動車いすなどを走らせて乗り心地を試すことができます。 ○その他の企画コーナー 5号館「e-ATパビリオン」 e-AT機器(電子情報支援技術)を取り扱う企業と連携をし、それぞれのテクノロジーを利用して「遊ぶ」「楽しむ」「学ぶ」「働く」を大きなテーマに各企業のソリューションを集めたコーナーです。実際に見て触れて体験できました。 「ダイエー 認知症疑似体験」毎年大好評の体験コーナーです。 「高齢者作品展示コーナー」福祉施設、医療施設などに入所・通所されている高齢者の方の創作作品を展示。素晴らしい出来映えにびっくりする作品もありました。 今回も福祉車両が勢揃い 今回も国内の自動車メーカー各社が福祉車両を展示、デモンストレーションを行っていました。 ・トヨタ自動車 トヨタ自動車のブースでは、車いす仕様車(ハイエース、ヴォクシー、ラクティス)、リフトアップシート車(アイシス、ヴェルファイア、パッソセッテ)、フレンドマチック車(ポルテ)の7台を展示、デモンストレーションも行われ、たくさんの来場者が集まっていました。デモンストレーションでは、それぞれのウェルキャブ車の特長を3つのキーワードで紹介、使いやすい機能や工夫をひとつひとつわかりやすく説明していました。例えば、車いす仕様車のヴォクシーのキーワードは(1)電動ウィンチ (2)フラットフロア (3)新ニールダウンシステム。リフトアップシート車のヴェルファイアのキーワードは(1)可動フットレスト (2)セカンドシートの脱着 (3)電動アシスト機能で、それぞれについて紹介していました。また、女性スタッフが実際に車いすで乗り込み、スロープの乗り降りのしやすさ、室内の広さなどを紹介していました。 ・ダイハツ工業 ダイハツ工業のブースでは『タントウェルカムシート』『タントスローパー』『アトレースローパー』『ムーブフロントシートリフト』の4台を展示し、女性スタッフ“コミュニケーター”が手話を交えてデモンストレーションで案内しました。 デモストレーションでは姉妹が車でお出かけするところをお芝居で再現。姉が新しく買ったタントウェルカムシートで、外出を渋る妹を誘い出します。タントウェルカムシートの乗りやすさ、室内の広さなどを知るうちに、妹もウキウキと外出に出かけていきます。 ダイハツのフレンドシップシリーズは、軽自動車のイメージからついボディがコンパクトなイメージを持ちますが、タントの2車種はセンターピラーがなく間口が広々としていて、室内も広く、既成概念が変わったと口にする来場した方も多くいました。 他には本田技研工業、富士重工業、マツダ、三菱自動車工業が福祉車両を展示。このイベントには「福祉車両を見に来た」と話す来場者もいるくらい、自動車のブースは賑わいを見ていました。 楽になる、快適に過ごせる製品がたくさん ・株式会社ダンロップホームプロダクツ「ダンスロープライト」 ダンロップホームプロダクツのブースでは、黄色のラインの入ったスロープと黒いスロープを持ち比べている一角がありました。こちらは可搬型スロープ「ダンスロープライト」を展示しており、カーボンファイバーを使用していて軽量なのが特長です。実際に持ち上げてみると違いは歴然で、一般のスロープを持ち上げてみると非常に重く、一人で持ち運ぶのはキツく感じましたが、「ダンスロープライト」は高齢者でも女性でも簡単に持ち運べる重さでした。一番短い70㎝のものは3.5㎏、最も長い255㎝の製品でも13.5㎏だそうです。それだけ軽量ですが、耐荷重300㎏もあるので電動車いすや介助者が一緒に乗っても問題ないとのこと。2つ折りなので設置や撤去も簡単だそうです。ちなみに、優れた機能とデザインを兼ね備え、2002年にはグッドデザイン賞を受賞しています。 ・木製車いす「木楽微笑(きらっくす)」 今回も数多くの車いすが展示されていて、カラフルでスポーティなかっこいいデザインが目に付くなか、趣の違う車いすの展示を見つけました。木製車いす「木楽微笑(きらっくす)」です。こちらの製品は基本的に家の中で使う車いすで、ソファのようにくつろげ、無段階リクライニング機能が付いているタイプ、後付で電動モーターを取り付けた電動タイプ、折りたたみタイプなどが用意されていました。木製だと見た目は重厚なイメージがありますが、車体が安定しているのに操作は軽く、簡単にできるそうです。逆に木だと耐久性が気になるところですが、JIS規格に準拠しており、もちろん全く問題ないとのこと。食事の際には食卓用の椅子にもなり、ちょっと横になりたい時もそのままリクライニングすれば快適にくつろげ、木製のソファのようなあたたかみのあるデザイン。高齢の方にぴったりな製品だと思いました。 <コメント> 今年のバリアフリー2009は昨年よりも若干規模が縮小となりましたが、それでも3日間で9万人以上が来場し大変な賑わいを見せました。 今回も数多くの企画コーナーが設けられていましたが、印象深かったのは、イベント広場で開催されていたダイエーによる「補助犬ふれあい教室」です。スーパーダイエーは2002年に「身体障害者補助犬法」が交付される10年近くも前から補助犬の受け入れを行ってきた実績があり、補助犬への理解を広める活動に力を入れています。16日は聴導犬、17日は介助犬、18日は盲導犬のふれあい教室が開かれました。 この日は「介助犬ふれあい教室」が開かれていて、黒い介助犬がデモンストレーションに登場、訓練の様子や、介助をしている様子が紹介され、介助犬の働く姿を通して多くの人に理解が広めていました。車いすに乗った解説の女性が黒い介助犬に指示をすると、女性が着ていたオレンジのブルゾンの袖を引っ張って脱ぐのを手伝っていたのが賢く、とてもかわいらしかったです。 補助犬の育成には時間も費用もかかる上、まだまだ社会から広く受け入れられていないのが現状のようですが、理解が進み、補助犬の活躍が多く見られるようになったらいいですね。 取材協力/空間通信 池上 志保 概要 名称 バリアフリー2009第15回 高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展 開催趣旨 高齢者・障がい者の生活を快適にする福祉機器・製品を含めた総合的な福祉情報を発信します。 開催日 2009年4月16日(木)~18日(土) 会場 インテックス大阪 3・4・5号館 主催 社会福祉法人大阪府社会福祉協議会、テレビ大阪 共催 財団法人大阪府地域福祉推進財団 後援 厚生労働省、経済産業省、総務省、国土交通省、大阪府、大阪市、(社福)全国社会福祉協議会、(社福)大阪市社会福祉協議会、大阪商工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)、(財)大阪21世紀協会、独立行政法人福祉医療機構、日本医師会、(社)大阪府医師会、(社)日本薬剤師会、(社)日本歯科医師会、(社)日本病院会、(社)大阪府病院協会、(社)大阪府私立病院協会、(社)日本自動車工業会、(社福)NHK厚生文化事業団近畿支局、(社福)朝日新聞厚生文化事業団、(社福)産経新聞厚生文化事業団、(財)毎日新聞大阪社会事業団、(社福)読売光と愛の事業団大阪支部、アクセシブルデザイン推進協議会、(財)共用品推進機構、在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館商務部、在大阪オーストラリア総領事館、在名古屋カナダ領事館、スウェーデン大使館、デンマーク大使館商務部、ドイツ連邦共和国総領事館、ノルウェー王国大使館、在日フランス大使館経済部(順不同) 協賛 日本福祉用具・生活支援用具協会、(社)日本福祉用具供給協会、(財)保健福祉広報協会、(社)シルバーサービス振興会、特定非営利活動法人日本アビリティーズ協会、(財)テクノエイド協会、全国地域包括・在宅介護支援センター協議会、日本在宅医療福祉協会、(財)全国老人クラブ連合会、(財)長寿社会開発センター、(社福)日本身体障害者団体連合会、(社福)全日本手をつなぐ育成会、(財)日本障害者リハビリテーション協会、(社)日本理学療法士協会、(社)日本作業療法士協会、(財)日本障害者スポーツ協会、(財)障害者職能訓練センター、健康保険組合連合会、(社)全国社会保険協会連合会、(社)日本ロボット工業会、(社福)大阪障害者団体連合会、健康保険組合連合会大阪連合会、(社)関西シルバーサービス協会、有限責任中間法人日本在宅介護協会、交通エコロジー・モビリティ財団、(社)交通バリアフリー協議会、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、(社)全国老人保健施設協会、全国身体障害者施設協議会、日本言語聴覚士協会、(社)日本介護福祉士会、(社)日本社会福祉士会、有限責任中間法人日本介護支援専門員協会、日本コンチネンス協会(順不同) 特別協力 (社福)滋賀県社会福祉協議会、(社福)京都府社会福祉協議会、(社福)京都市社会福祉協議会、(社福)兵庫県社会福祉協議会、(社福)神戸市社会福祉協議会、(社福)奈良県社会福祉協議会、(社福)和歌山県社会福祉協議会、(社福)三重県社会福祉協議会、(社福)徳島県社会福祉協議会、(社福)香川県社会福祉協議会、(社福)愛媛県社会福祉協議会、(社福)高知県社会福祉協議会、(社福)鳥取県社会福祉協議会、(社福)島根県社会福祉協議会、(社福)岡山県社会福祉協議会、(社福)広島県社会福祉協議会、(社福)山口県社会福祉協議会、(社福)富山県社会福祉協議会、(社福)岐阜県社会福祉協議会、(社福)石川県社会福祉協議会、(社福)福井県社会福祉協議会(順不同)
2009年4月16日(木)~18日(土)の3日間、高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展「第15回バリアフリー2009」が今年もインテックス大阪で開かれました。 出展数269社・団体、676小間、来場者数は3日間で91,172人と西日本最大級の介護・福祉展示会で、展示会場では数多くの企画コーナーが設けられたほか、行政、福祉関係者の講演「補助犬ふれあい教室」や「認知症疑似体験」「車いすスポーツ選手によるトークショー」など、介護に役立つイベントが開催されました。
この展示会は、3・4・5号館を利用して展示が行われていました。3号館は高齢者の快適で安心できる住まいフェア、トイレ設備、入浴関連、介護予防・リハビリ、住宅関連、施設用設備・機器、各種コンピュータシステム、リフト・昇降機、交通バリアフリー、緊急警報・セキュリティ関連、4号館は福祉車両、車いすなどの移動機器および関連機器、5号館はベッド・マット、各種サービス、自助具、介護関連、図書・文献、コミュニケーション機器、おむつ関連、副・靴、という構成で展示されていました。
○3号館「高齢者の快適で安心できる住まいフェア」
「自然に住まう」~高齢者住宅のケーススタディ~(特別協賛:関西電力株式会社) 赤い大きなフェンスが建てられた一角がありました。こちらは高齢者住宅のモデルを提案、展示するコーナーでした。“機能性重視から、暮らしに溶け込む住設や建材のあり方とは?また良質な高齢者の安心・安全な住まいとは?”と問いかけ、安らぎの空間、暮らしとして快適な設備など高齢者目線に立った高齢者住宅のモデルを提案していました。ここでいう“自然に住まう”とは、・自然な生活を続けられる住宅、・加齢によるハンディキャップをそのまま克服できる住宅、・自然の中に住まうような環境を持った住宅、・永く使い続けられる構造を持った住宅、の条件を満たしている住宅で、ここではその例としていくつかが展示されていました。 コーナーの中は白い壁に白木を使った淡い色合いのモデルルームで、洗面所やトイレ、ベッドルーム、リビングなどが設けられていました。それぞれのスペースには「使いやすさの提案」として“室内のコントロール類の高さを統一する”など、家で快適に暮らすための工夫が提示されていました。小さなスペースでしたが、様々な気づきがある展示でした。 また、住宅相談コーナーなどが設けられていたほか、高齢者住宅セミナーが開催されました。
○4号館「車いす試乗コーナー」(協力:きっかけづくりの会)
4号館の角には「車いす体験コーナー」「車いす試乗コーナー」が設けられていました。「車いす体験コーナー」は車いす体験ユニットを使用しての車いす試乗会で、段差や傾斜など、歩道にはどこにでもあるようなバリアを凝縮したコースの上を車いすで通るものです。多くの人が二人一組になって車いすに乗ったり後ろから介助したりして体験していました。段差が思うように上れず、苦戦している姿もありました。「車いす試乗コーナー」はフラットなコースで、電動車いすなどを走らせて乗り心地を試すことができます。
○その他の企画コーナー
5号館「e-ATパビリオン」 e-AT機器(電子情報支援技術)を取り扱う企業と連携をし、それぞれのテクノロジーを利用して「遊ぶ」「楽しむ」「学ぶ」「働く」を大きなテーマに各企業のソリューションを集めたコーナーです。実際に見て触れて体験できました。
「ダイエー 認知症疑似体験」毎年大好評の体験コーナーです。
「高齢者作品展示コーナー」福祉施設、医療施設などに入所・通所されている高齢者の方の創作作品を展示。素晴らしい出来映えにびっくりする作品もありました。
今回も国内の自動車メーカー各社が福祉車両を展示、デモンストレーションを行っていました。
・トヨタ自動車
トヨタ自動車のブースでは、車いす仕様車(ハイエース、ヴォクシー、ラクティス)、リフトアップシート車(アイシス、ヴェルファイア、パッソセッテ)、フレンドマチック車(ポルテ)の7台を展示、デモンストレーションも行われ、たくさんの来場者が集まっていました。デモンストレーションでは、それぞれのウェルキャブ車の特長を3つのキーワードで紹介、使いやすい機能や工夫をひとつひとつわかりやすく説明していました。例えば、車いす仕様車のヴォクシーのキーワードは(1)電動ウィンチ (2)フラットフロア (3)新ニールダウンシステム。リフトアップシート車のヴェルファイアのキーワードは(1)可動フットレスト (2)セカンドシートの脱着 (3)電動アシスト機能で、それぞれについて紹介していました。また、女性スタッフが実際に車いすで乗り込み、スロープの乗り降りのしやすさ、室内の広さなどを紹介していました。
・ダイハツ工業
ダイハツ工業のブースでは『タントウェルカムシート』『タントスローパー』『アトレースローパー』『ムーブフロントシートリフト』の4台を展示し、女性スタッフ“コミュニケーター”が手話を交えてデモンストレーションで案内しました。 デモストレーションでは姉妹が車でお出かけするところをお芝居で再現。姉が新しく買ったタントウェルカムシートで、外出を渋る妹を誘い出します。タントウェルカムシートの乗りやすさ、室内の広さなどを知るうちに、妹もウキウキと外出に出かけていきます。 ダイハツのフレンドシップシリーズは、軽自動車のイメージからついボディがコンパクトなイメージを持ちますが、タントの2車種はセンターピラーがなく間口が広々としていて、室内も広く、既成概念が変わったと口にする来場した方も多くいました。
他には本田技研工業、富士重工業、マツダ、三菱自動車工業が福祉車両を展示。このイベントには「福祉車両を見に来た」と話す来場者もいるくらい、自動車のブースは賑わいを見ていました。
・株式会社ダンロップホームプロダクツ「ダンスロープライト」
ダンロップホームプロダクツのブースでは、黄色のラインの入ったスロープと黒いスロープを持ち比べている一角がありました。こちらは可搬型スロープ「ダンスロープライト」を展示しており、カーボンファイバーを使用していて軽量なのが特長です。実際に持ち上げてみると違いは歴然で、一般のスロープを持ち上げてみると非常に重く、一人で持ち運ぶのはキツく感じましたが、「ダンスロープライト」は高齢者でも女性でも簡単に持ち運べる重さでした。一番短い70㎝のものは3.5㎏、最も長い255㎝の製品でも13.5㎏だそうです。それだけ軽量ですが、耐荷重300㎏もあるので電動車いすや介助者が一緒に乗っても問題ないとのこと。2つ折りなので設置や撤去も簡単だそうです。ちなみに、優れた機能とデザインを兼ね備え、2002年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
・木製車いす「木楽微笑(きらっくす)」
今回も数多くの車いすが展示されていて、カラフルでスポーティなかっこいいデザインが目に付くなか、趣の違う車いすの展示を見つけました。木製車いす「木楽微笑(きらっくす)」です。こちらの製品は基本的に家の中で使う車いすで、ソファのようにくつろげ、無段階リクライニング機能が付いているタイプ、後付で電動モーターを取り付けた電動タイプ、折りたたみタイプなどが用意されていました。木製だと見た目は重厚なイメージがありますが、車体が安定しているのに操作は軽く、簡単にできるそうです。逆に木だと耐久性が気になるところですが、JIS規格に準拠しており、もちろん全く問題ないとのこと。食事の際には食卓用の椅子にもなり、ちょっと横になりたい時もそのままリクライニングすれば快適にくつろげ、木製のソファのようなあたたかみのあるデザイン。高齢の方にぴったりな製品だと思いました。
<コメント>
今年のバリアフリー2009は昨年よりも若干規模が縮小となりましたが、それでも3日間で9万人以上が来場し大変な賑わいを見せました。 今回も数多くの企画コーナーが設けられていましたが、印象深かったのは、イベント広場で開催されていたダイエーによる「補助犬ふれあい教室」です。スーパーダイエーは2002年に「身体障害者補助犬法」が交付される10年近くも前から補助犬の受け入れを行ってきた実績があり、補助犬への理解を広める活動に力を入れています。16日は聴導犬、17日は介助犬、18日は盲導犬のふれあい教室が開かれました。 この日は「介助犬ふれあい教室」が開かれていて、黒い介助犬がデモンストレーションに登場、訓練の様子や、介助をしている様子が紹介され、介助犬の働く姿を通して多くの人に理解が広めていました。車いすに乗った解説の女性が黒い介助犬に指示をすると、女性が着ていたオレンジのブルゾンの袖を引っ張って脱ぐのを手伝っていたのが賢く、とてもかわいらしかったです。 補助犬の育成には時間も費用もかかる上、まだまだ社会から広く受け入れられていないのが現状のようですが、理解が進み、補助犬の活躍が多く見られるようになったらいいですね。
取材協力/空間通信 池上 志保
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