介護マガジン

ほっとライン寄席

Vol.114 ●みんなで入れよう!音頭

  • 初日の出イメージ

え~。どうも皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年もお付き合いの程、よろしくお願いいたします!

我々、噺家は元旦から大忙しです。初日の出を見ながら、師匠の家へ年始に行きます。黒紋付に羽織、袴をつけまして正装して弟子一同が集合します。それから乾杯しまして、おかみさん手作りのおせち料理をいただきます。
「いただきます」と言っていきなり箸をつけてはいけません。噺家の社会は、まず1番芸歴の長い先輩から箸をつけます。その次には2番目の方、3番目というように順に順にいただきます。1番下の前座はズーと先輩方が食べるまで待っています。犬が、おあずけをされているようなものです。

この光景をどこかで見たことがあるなぁ~と思いましたら、動物園の“さる山”と同じです。まず、ボス猿が食べてナンバー2、3と食べていきます。もっとも噺家と猿はよく似ています。猿まわしの“さる”も“噺家”も太鼓(出囃子)が鳴ると仕事をしますから…。

おせちとお酒をいただくと、一門で手を締めます。師匠が音頭をとりまして3本締めです。
「よぉ~おっ」という音頭ですが、この言葉には「いわお~(祝)」という意味があるんだそうです。これが変わりまして「よぉ~おっ」となりました。
手を締めますとそれぞれ出演する寄席、仕事に出かけます。

音頭と言いますと、歌を歌う時には必ず、合いの手で入ります。カラオケでもそうですね。
「ヤェイ~!」とか「フゥーフゥー」など、色んな掛け声があります。特に民謡には、なくてはならないものです。

ロシアの民謡にも、掛け声があります。どういうのかと言うと
「あっそれ~ん!あっソ連!」(手拍子をしてやってみてください)。

韓国の民謡には、こんな合いの手が入ります。
「あっこりゃん!あっ、コリャン!」(呆れないでください)。

中国の民謡には、合いの手が入らず唄の1番最後に
「ちゃいな~チャイナ~」と唄います。
初笑いをどうぞ!
「中国の人が骨折したよ」
「ペキン!(北京)」

歯医者さんの民謡?にも音頭があります。
「はっ、どうした!歯、どうした?」

船乗りの民謡には、こんな合いの手が入ります。
「あら、よっと!あら、ヨット!」
もう言いません。スミマセン。

フランス語と日本語は、イントネーションが大変似ています
例えばたこの足を数える時には「たこの足、ハポーン(8本)」と言います。
いかの足を数える時は「いかの足、ジュポーン(10本)」です。

気を取り直して、元旦の小咄をひとつ!
「元旦、早々交通事故があったよ」
「車と車がぶつかって、ガンターン(元旦)」

今年もバカバカしいところで、お付き合いをください。