介護マガジン

ソーシャルワーカー 金沢次郎の「心のよろず屋 奮闘記」

2010/07/22 夏祭り

気がつけば7月ももう半ば。梅雨が明ければ、夏が来る。私は冬生まれだが、夏が大好きで、毎年この季節を1番楽しみにしている。夏と言えばお祭りと言うわけで、私の所属法人でも大きなお祭りが予定されている。私は手先が不器用で、要領も悪いのでお祭りのように手際や段取りが要求されるところではほとんど役に立たない。そのため、こういった会では毎回マイクを握り司会をするか、写真やビデオを撮る係になることが多い。

今年はこの職場の祭りの他に、住んでいるところの自治会のお祭にもスタッフとして参加することになった。今年の4月から私は自治会の班長になったので、地域のイベントには参加している。先日そのお祭りの準備の会議があった。もちろん夜仕事の後だったので、とても疲れた。しかし大勢の人が参加しており、活発な意見を交わしていた。私は地域包括支援センターという地域を中心とした福祉を推し進めることを仕事としているにも関わらず、自分の地域にはほとんど関心がなかった。仕事ではこういった地域での会議やイベントにも参加することがたくさんあるのだが、自分の地域では皆無だった。

仕事として参加するのと、自分の地域の役員としていわばボランティアで参加するのでは、心持が全く違った。やはり仕事でもないのに、自分のプライベートの時間を削ってこのような地域の活動に参加するのは正直いってしんどい。しかし普段地域包括支援センターで仕事をしている立場としても勉強になることも多かった。家族でもなく、友人でもなく、上司でも同僚でもなく、部下でもない。しかし、同じ近所に住んでいるという見えないしがらみのようなものも確かにある。そんな人たちと集まって何かをするというのはよくよく考えると初めてのことかもしれない。この中に身を置いてみて、この集団をまとめて、何か形となるものを作っていくことは想像以上に大変であることがよくわかった。

最近は介護・福祉などの分野でも盛んに「地域」と協力することが重要であると言われている。公的なサービスだけではカバーできない問題などに対して「地域」の力にも目を向けようというものである。その考えには私も特に異論はない。しかしこの「地域」を動かしたり、「地域」に対して働きかけるというのは口で言うほど簡単ではない。私も仕事で担当エリアの自治会の方や老人会の方と接することがある。その際にどのように働きかけていけばよいのか、自治会ではどのようにして物事が決まっていくのか、今回会議に参加してみて外から見ているだけでは決してわからないことを勉強することができた。もちろん各地域で違うことはたくさんあると思うが、今まで外から「地域」を見ることしかなかった私にとっては、とても良い経験だと思う。こうしたことも今後仕事で活かしていきたい。