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映画『ヘレンケラーを知っていますか』は、盲聾(もうろう)の老女と、生きる意味を見失った少年の出会いから始まる、感動の物語です。3月24日に東京・銀座シネパトスで公開初日を迎え、NHKドラマ「おしん」で知られる主演の小林綾子さんが舞台挨拶に登場しました。また、この映画のPR大使をつとめる「女劇TOKYO23KU」のみなさんによる手話イベントも開かれました。 ○小林綾子さんの舞台挨拶 「個性を認め合い、人を思いやる大切さを感じてもらいたい」 本作品で15歳から78歳までを演じた小林綾子さんは白いドレスで登場。「初主演をうれしく思っています。台本をいただいたときには、いいお話しなのでぜひやらせて欲しい、と思いました。と同時に、盲聾の役をどんな風に演じたらいいか、不安もありました。撮影の前に実際に盲聾の女性とお話しをして勉強しました。お話し好きで朗らかな方でしたが、人生をやめたくなることもあったと伺い、たくさんの努力で乗り越えてきた苦労やつらさを、いかに表現できるか、ぜひ表現したいと思い、演技に努めました。」 盲聾の主人公を演じるにあたって「手はどのように動くのか、撮影テストで目を閉じてやってみたりと工夫をしました。ですが、耳にはどうしても音が入ってきてしまい反応してしまうので、最初は苦労しましたが、集中して、心を込めて演じました。また、15歳から78歳までを演じましたが、特殊メイクは使わず、一番多く登場する老女のシーンでは、声のトーンを下げて、ゆっくりと話すなど研究して表現しました。」と、難しい役どころでの工夫を披露しました。 また「作品中に出てくる金子みすゞの“みんなちがって、みんないい”が表しているように、この映画を通じてみんなが個性を認め合い、人を思いやる大切さを感じて、元気でやさしい気持ちになっていただきたいです。」と作品への思いを語っていました。そのあと、本作品のPR大使をつとめる「女劇TOKYO23KU」のメンバーから花束が贈られました。 ○手話イベント「みんなちがって、みんないい」 舞台挨拶のあと、詩人・金子みすゞの“みんなちがって、みんないい”を手話で挑戦してみよう!というイベントが開かれました。女劇TOKYO23KUの劇団員11名が舞台前と劇場内の各所に立ち、金子みすゞの詩の朗読にあわせて、来場の観客と一緒に手話に挑戦しました。金子みすゞの“みんなちがって、みんないい”は、映画のテーマにもなっています。目や耳が不自由な方とのコミュニケーションを応援する作品であり、作中でも様々な方法を紹介していることから、一人でも多くの方に手話を身近に感じていただき、これからコミュニケーションを持ってもらいたい、という願いが込められています。 女劇TOKYO23KUは10代20代の女優たちで構成されている女性だけの劇団です。障害者支援センターや特別養護老人ホームの訪問、23区内清掃活動など5つの公約を掲げて活動しています。特にボランティアのゴミ拾いは、都内各地を週1回程度全員で取り組み、23区を制覇しています。芸名は「区」の名前(「練馬くん」「新宿くん」など)になっていて、今回は手話を交えて自己紹介もしました。 この日もトレードマークの赤いキャップに赤い靴、白いつなぎを着て、観客のみなさんに手話をレクチャーしました。 舞台のそででは、この作品で出演者に手話を指導した手話コーディネーター綾城明美さんが、舞台挨拶・イベント・司会進行などを通して、来場者に手話で通訳をしていました。 ◇作品 2005年に「17年度文化庁文化芸術支援作品」に選ばれ、2006年1月から山口県下関で撮影が始まりました。同年4月に完成し、披露試写会にはエキストラとして参加した下関市民の方々約300名が招待されました。その後6月より山口県内などで公開されたのちに、文部科学省特別選定、日本PTA全国協議会特別推薦作品に認定されました。 そして2007年3月24日、東京での公開となり、全国で順次上映となります。 ◇あらすじ 目が見えず、耳が聞こえない、という障害がある北嶋絹子(78歳)の小さな家が山口県のある地方の雑木林の中に、ぽつんと建っていた。 ヘルパーの協力を得ながらも、一人で自立して生活している絹子の家に、リストカットを繰り返し、若い人生に終止符を打とうとしている山口祐介(15歳)がやってくる。 盲聾者ではあるが、一人で何でも手際よくこなす絹子の生活ぶりや、前向きに生きる魂にふれ、祐介は自分を見つめ直し始める。 祐介に語った絹子の人生は、実に壮絶であった。あこがれの彼と結ばれたものの、夫が出征して、帰還したときには失明の身となっていた。さらに悲運ともいうべきか、失聴も加わり、光と音を失ってしまったのである。 「みんなちがって、みんないい。」と金子みすゞの詩を明るく口ずさむ絹子のたくましい生きざまに、強く惹かれていく祐介は、ある決心をする。 概要 上映 2007年3月24日(土) ~ 銀座シネパトス 他、全国順次公開 スタッフ 監督:中山 節夫/ 脚本:下島 三重子 出演 小林綾子/登坂紘光/鈴木重輝/夏八木 勲/左 時枝/倉野章子/高橋長英 企画 ・山口県映画センター ・映画「ヘレンケラーを知っていますか」製作委員会 ・山口県シネクラブ協議会 配給 H&Mインコーポレーテッド ホームページURL http://www.helen.jp/ 取材協力/空間通信 池上 志保
映画『ヘレンケラーを知っていますか』は、盲聾(もうろう)の老女と、生きる意味を見失った少年の出会いから始まる、感動の物語です。3月24日に東京・銀座シネパトスで公開初日を迎え、NHKドラマ「おしん」で知られる主演の小林綾子さんが舞台挨拶に登場しました。また、この映画のPR大使をつとめる「女劇TOKYO23KU」のみなさんによる手話イベントも開かれました。
本作品で15歳から78歳までを演じた小林綾子さんは白いドレスで登場。「初主演をうれしく思っています。台本をいただいたときには、いいお話しなのでぜひやらせて欲しい、と思いました。と同時に、盲聾の役をどんな風に演じたらいいか、不安もありました。撮影の前に実際に盲聾の女性とお話しをして勉強しました。お話し好きで朗らかな方でしたが、人生をやめたくなることもあったと伺い、たくさんの努力で乗り越えてきた苦労やつらさを、いかに表現できるか、ぜひ表現したいと思い、演技に努めました。」 盲聾の主人公を演じるにあたって「手はどのように動くのか、撮影テストで目を閉じてやってみたりと工夫をしました。ですが、耳にはどうしても音が入ってきてしまい反応してしまうので、最初は苦労しましたが、集中して、心を込めて演じました。また、15歳から78歳までを演じましたが、特殊メイクは使わず、一番多く登場する老女のシーンでは、声のトーンを下げて、ゆっくりと話すなど研究して表現しました。」と、難しい役どころでの工夫を披露しました。 また「作品中に出てくる金子みすゞの“みんなちがって、みんないい”が表しているように、この映画を通じてみんなが個性を認め合い、人を思いやる大切さを感じて、元気でやさしい気持ちになっていただきたいです。」と作品への思いを語っていました。そのあと、本作品のPR大使をつとめる「女劇TOKYO23KU」のメンバーから花束が贈られました。
舞台挨拶のあと、詩人・金子みすゞの“みんなちがって、みんないい”を手話で挑戦してみよう!というイベントが開かれました。女劇TOKYO23KUの劇団員11名が舞台前と劇場内の各所に立ち、金子みすゞの詩の朗読にあわせて、来場の観客と一緒に手話に挑戦しました。金子みすゞの“みんなちがって、みんないい”は、映画のテーマにもなっています。目や耳が不自由な方とのコミュニケーションを応援する作品であり、作中でも様々な方法を紹介していることから、一人でも多くの方に手話を身近に感じていただき、これからコミュニケーションを持ってもらいたい、という願いが込められています。
女劇TOKYO23KUは10代20代の女優たちで構成されている女性だけの劇団です。障害者支援センターや特別養護老人ホームの訪問、23区内清掃活動など5つの公約を掲げて活動しています。特にボランティアのゴミ拾いは、都内各地を週1回程度全員で取り組み、23区を制覇しています。芸名は「区」の名前(「練馬くん」「新宿くん」など)になっていて、今回は手話を交えて自己紹介もしました。 この日もトレードマークの赤いキャップに赤い靴、白いつなぎを着て、観客のみなさんに手話をレクチャーしました。 舞台のそででは、この作品で出演者に手話を指導した手話コーディネーター綾城明美さんが、舞台挨拶・イベント・司会進行などを通して、来場者に手話で通訳をしていました。
◇作品
2005年に「17年度文化庁文化芸術支援作品」に選ばれ、2006年1月から山口県下関で撮影が始まりました。同年4月に完成し、披露試写会にはエキストラとして参加した下関市民の方々約300名が招待されました。その後6月より山口県内などで公開されたのちに、文部科学省特別選定、日本PTA全国協議会特別推薦作品に認定されました。 そして2007年3月24日、東京での公開となり、全国で順次上映となります。
◇あらすじ
目が見えず、耳が聞こえない、という障害がある北嶋絹子(78歳)の小さな家が山口県のある地方の雑木林の中に、ぽつんと建っていた。 ヘルパーの協力を得ながらも、一人で自立して生活している絹子の家に、リストカットを繰り返し、若い人生に終止符を打とうとしている山口祐介(15歳)がやってくる。 盲聾者ではあるが、一人で何でも手際よくこなす絹子の生活ぶりや、前向きに生きる魂にふれ、祐介は自分を見つめ直し始める。 祐介に語った絹子の人生は、実に壮絶であった。あこがれの彼と結ばれたものの、夫が出征して、帰還したときには失明の身となっていた。さらに悲運ともいうべきか、失聴も加わり、光と音を失ってしまったのである。 「みんなちがって、みんないい。」と金子みすゞの詩を明るく口ずさむ絹子のたくましい生きざまに、強く惹かれていく祐介は、ある決心をする。
取材協力/空間通信 池上 志保
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