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介護生活を続けていく上で、最も大きな問題の一つとして新聞や雑誌でよく取り上げられるのが「介護者の心の問題」です。当然、介護度や介護環境などによって介護に関わる時間や介護方法は異なりますが、どうしても溜まってしまうのが体と心の疲れ。 体の疲れは時間的な休息を取ることで、ある程度は回復できます。しかし心の疲れに関しては、単純に時間的な休息をとるだけでは、なかなかとれません。では、実際に介護に携わっている方はどのようにして、心のケアをされているのでしょうか?とても気になるところです。 そこで今回は「私の介護生活、息抜き法」と題してサイトユーザーの方たちから、体験談を募集。ご応募いただいた中から厳選し、今回は横浜在住のほっとラインユーザーの木村さん(仮名)にインタビューさせていただきました。 スタッフ はじめまして。まず介護環境を教えてください。 木村さん 現在同居している実母と実父の二人を介護していて、ほぼ毎日、10~12時間、起きている間はほとんど介護に関わっています。 スタッフ かなり大変ですね。身体的にも大変だと思いますが、心の疲れは感じますか? 木村さん 自分の自由な時間がほとんどないので、たまに感じます。 スタッフ では、どのようにして心の疲れを癒しているのですか? 木村さん 介護を始めた頃は、色々と分からないことが多く、とても心のゆとりなどはありませんでした。けれど、主人のある提案がきっかけで、それ以降、心にゆとりができるようになったんです。 スタッフ ご主人の提案とは? 木村さん 実は数年前、主人が交通事故に遭ってしまい、家にいるようになったんですね。 その時、家で家族6人の食事の用意や掃除、洗濯をこなしながら、さらに両親を介護している私の姿を見て、初めて私がどんなに大変なことをしているか理解したみたいなんです。そこで、主人からの提案で、ホームヘルパーさんが来てくれている時間、「1ヵ月に1回でも二人で映画を見に行こう」って、言ってくれたんです。だから、それからは1ヵ月に1回、ホームヘルパーさんに来ていただいている間だけですが、家を娘に任せ、主人と二人で外食をして、映画を観て、ヘルパーさんが帰られる前に帰ってくるという短いですが楽しい時間を過ごすようになりました。 スタッフ なるほど。つまり、月に1回のお楽しみの時間(ご主人と映画を見たりお食事をしたりする時間)が、介護で疲れた心にゆとりを取り戻しているということですか? 木村さん いえいえ。別に一緒に食事に行ったからとか、映画を見に行ったからとか、そういう物質的なもので心にゆとりが生まれたのではないんです。重要なのは「介護というものがどんなに大変なことなのかって事を、理解してくれる人がそばにいる」ということなんです。もしかするとそれだけで、介護の疲れは何でもなくなる、という人もいるかもしれません。私は毎月1回の映画鑑賞は楽しみにしてますけどね(笑)。 スタッフ 貴重なご意見をありがとうございました。 <コメント> 今回は「私の介護生活、息抜き法」というテーマで取材を行いました。 最初は、どんな方法で息抜きをしているのだろうという方法論にばかり目が向いていました。しかし今回の取材を通じて感じたのは、確かに介護の息抜きには、人それぞれに合った物質的なものや時間的なものが必要かも知れない。けれど本当に息抜きに必要なのは「理解してくれる人がそばにいること」なのかもしれないということでした。 取材/一山 昌也 今後も様々なテーマで、介護に関する取材を掲載していきたいと思いますので、 よろしくお願いいたします。
介護生活を続けていく上で、最も大きな問題の一つとして新聞や雑誌でよく取り上げられるのが「介護者の心の問題」です。当然、介護度や介護環境などによって介護に関わる時間や介護方法は異なりますが、どうしても溜まってしまうのが体と心の疲れ。
体の疲れは時間的な休息を取ることで、ある程度は回復できます。しかし心の疲れに関しては、単純に時間的な休息をとるだけでは、なかなかとれません。では、実際に介護に携わっている方はどのようにして、心のケアをされているのでしょうか?とても気になるところです。
そこで今回は「私の介護生活、息抜き法」と題してサイトユーザーの方たちから、体験談を募集。ご応募いただいた中から厳選し、今回は横浜在住のほっとラインユーザーの木村さん(仮名)にインタビューさせていただきました。
スタッフ
はじめまして。まず介護環境を教えてください。
木村さん
現在同居している実母と実父の二人を介護していて、ほぼ毎日、10~12時間、起きている間はほとんど介護に関わっています。
かなり大変ですね。身体的にも大変だと思いますが、心の疲れは感じますか?
自分の自由な時間がほとんどないので、たまに感じます。
では、どのようにして心の疲れを癒しているのですか?
介護を始めた頃は、色々と分からないことが多く、とても心のゆとりなどはありませんでした。けれど、主人のある提案がきっかけで、それ以降、心にゆとりができるようになったんです。
ご主人の提案とは?
実は数年前、主人が交通事故に遭ってしまい、家にいるようになったんですね。 その時、家で家族6人の食事の用意や掃除、洗濯をこなしながら、さらに両親を介護している私の姿を見て、初めて私がどんなに大変なことをしているか理解したみたいなんです。そこで、主人からの提案で、ホームヘルパーさんが来てくれている時間、「1ヵ月に1回でも二人で映画を見に行こう」って、言ってくれたんです。だから、それからは1ヵ月に1回、ホームヘルパーさんに来ていただいている間だけですが、家を娘に任せ、主人と二人で外食をして、映画を観て、ヘルパーさんが帰られる前に帰ってくるという短いですが楽しい時間を過ごすようになりました。
なるほど。つまり、月に1回のお楽しみの時間(ご主人と映画を見たりお食事をしたりする時間)が、介護で疲れた心にゆとりを取り戻しているということですか?
いえいえ。別に一緒に食事に行ったからとか、映画を見に行ったからとか、そういう物質的なもので心にゆとりが生まれたのではないんです。重要なのは「介護というものがどんなに大変なことなのかって事を、理解してくれる人がそばにいる」ということなんです。もしかするとそれだけで、介護の疲れは何でもなくなる、という人もいるかもしれません。私は毎月1回の映画鑑賞は楽しみにしてますけどね(笑)。
貴重なご意見をありがとうございました。
<コメント>
今回は「私の介護生活、息抜き法」というテーマで取材を行いました。 最初は、どんな方法で息抜きをしているのだろうという方法論にばかり目が向いていました。しかし今回の取材を通じて感じたのは、確かに介護の息抜きには、人それぞれに合った物質的なものや時間的なものが必要かも知れない。けれど本当に息抜きに必要なのは「理解してくれる人がそばにいること」なのかもしれないということでした。
取材/一山 昌也
今後も様々なテーマで、介護に関する取材を掲載していきたいと思いますので、 よろしくお願いいたします。
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