介護マガジン

ホームヘルパー長谷川華子の「ハツラツデイワーク 奮励記」

2008/03/11 お味噌汁の味付け

毎日ご利用者様と一緒に行う調理の中で、今までしていなかったことがあります。それはご利用者様に味付けをしていただくことです。野菜を切ったり盛り付けることはご利用者様にしていただいていたのですが、味付けについてはなぜか職員が行うと決まっているかのように、今まで一度もご利用者様にしていただいていませんでした。

ある日の昼食準備中、ご利用者様にお味噌汁の味付けをしていただこうと思い、一人の女性のご利用者様に声を掛けました。「そんなことできないわ」と言われながら、こちらも「わからないので教えてもらえませんか?」となんとかガス台まで来ていただき、ダシと味噌を渡してお願いしたところ、「できたよ」と、あっという間に作ってしまわれました。長年ご自宅で家族の食事を作ってこられ、忘れていないのでしょう。歳を取ると味覚が鈍くなると言われますが、辛すぎず薄すぎず、ちょうど良い味でとてもおいしくできていました。「とても上手ですね」と言うと「そう、よかった。ありがとう」とにっこりと笑っておられました。ただ、物忘れがあるそのご利用者様に昼食時に「○○様が作ってくださったお味噌汁、とってもおいしいですね」と言うと、「私が作ったの?」とすっかり忘れてしまわれていました。時間が経つと忘れてしまう事でも、その時にはとても素敵な表情が見られます。

これからもそのご利用者様に限らず、皆様にいろんな事をしていただけたらと思います。