介護マガジン
ホームヘルパー長谷川華子の「ハツラツデイワーク 奮励記」
2008/03/25 初めての宿泊
施設の近くで一人暮らしをされているご利用者様がいらっしゃいます。今年で99歳になるそのご利用者様は通いと訪問を利用されていますが、訪問も安否確認程度の内容です。食事は宅配で届けてもらってはいるものの、掃除も洗濯もご自身でされ、買い物にも行き、金銭の管理もきっちりとされています。普段は杖歩行ですが、時折杖を持たずに歩かれてしまわれるくらいとてもお元気です。そのご利用者様が腰を痛められ、初めて宿泊を利用されることとなりました。
息子様から連絡をいただき迎えに行った際、息子様の心配をよそに、ご利用者様ご自身は病院で処方された痛み止めが効いているのか、「大丈夫なのに」と少し不機嫌そうに部屋中を歩き回っておられました。息子様と処方された薬の確認を行っている時もご自身の荷物を準備するのに動き回り、息子様に怒られる始末。腰痛いの?と疑うほどです。息子様には2、3日の間にご利用者様の状態を見て連絡させていただくと伝え、ご利用者様にも一人で大丈夫そうならすぐに帰れるからと伝えてしぶしぶ納得していただきました。
施設に到着すると、その日宿泊利用のご利用者様がフロアでのんびりと過ごされていました。普段より仲が良いご利用者様同士なので、来所されたご利用者様の顔を見るなり、「どうしたの?」と近寄り声を掛けられました。急に宿泊する事になった事を説明し、しぶしぶ来所した事を話されていましたが、お互いに話をされている内に少し落ち着いたようで表情穏やかに談笑されていました。「自宅であれば一人で話し相手がいないけれど、今日は話し相手がいるからいいわ」と笑顔で言って下さいました。ご利用者様ご自身の希望ではなく、説得されて利用する事になった宿泊なので、言って下さった言葉に少しうれしく思いました。初めての宿泊利用ですのでいろんな気持ちがあると思います。不安を取り除き、少しでも“来て良かった”と思っていただける様に応対したいと思います。
