介護マガジン
ホームヘルパー長谷川華子の「ハツラツデイワーク 奮励記」
2008/04/01 仙骨部の剥離
寝たきりのご利用者様がいらっしゃいます。初めて来所されたのは約1年前。その時から比べるととてもお元気になられ、表情も豊かになりよくおしゃべりもされるようになりました。寝たきりから少しずつ起きて過ごす時間を増やし、今では5時間程は車椅子に座って過ごすことができるようになりました。食事もよく召し上がられるのですが、飲み込みが悪い為豆腐のような柔らかいもの以外はミキサー食を提供させていただいています。
4,5ヶ月前になります。オムツ交換時にご利用者様の仙骨部分に剥離を見つけました。皮がめくれて赤くなっています。すぐに薬を付け処置を行いました。しかし、その剥離した部分は一向に良くなる傾向が見られず、どんどんと床ずれに近い状態になろうとしていました。ご利用者様は1週間のうち6日間、施設での生活をされています。日中、車椅子に座って過ごされる時間を少し短くしたり、夜間、就寝時の体勢を患部を圧迫しないようにしたり、オムツ交換時毎に患部を洗浄し薬を塗り、とひどくならないように、そして早く治るようにと努めてきました。しかし、食事内容も水分が多いミキサー食で栄養が足りていないのか、良くなりかけたと思ったら、また傷がひどくなっているという、繰り返しの状態が続きます。病院で受診された際にも主治医からは塗り薬での対応をと言われ、処方された薬をオムツ交換毎に患部を洗浄後に塗って様子を見ていました。ある一定の所までは良くなるのですが、それ以上に傷口が閉じる事はありませんでした。そこで、ご家族様に相談させていただき、高カロリーのドリンクの飲用を提案させていただきました。心配されていたご家族様はすぐに購入され、早速飲用を開始しました。それと同時に車椅子にて過ごされる時に患部が圧迫しないようにと、無圧マットも持参され使用開始しました。
高カロリードリンクの飲用を開始してから半月経ちました。患部の傷は小さくなり、薬を毎回塗らなくてもいいような状態になりました。傷がひどい時はオムツ交換の洗浄時にとても痛がられていたのですが、今では痛がることもなくなりました。ですが傷がまだ完全に治った状態ではないので油断はできません。完治するまで今行っている事を継続していきたいと思います。
