介護マガジン
ホームヘルパー長谷川華子の「ハツラツデイワーク 奮励記」
2008/07/01 食事介助から自力摂取へ
右腕を骨折し入院されていたご利用者様が病院を退院し、施設のご利用を再開する事になりました。ご利用者様は両足とも拘縮があり膝を伸ばして立つことができず、車椅子を使用されています。また、認知症があり排泄の感覚が無くオムツを使用しています。全ての動作に介助が必要なご利用者様ですが、唯一ご自身でできる動作があります。それは食事を摂る事です。しかし、骨折の為に入院していた時に、利き腕である右腕を固定されていた為でしょうか。施設に戻って来られた際、右腕を動かそうとせず、今まで持つことができていたスプーンが持てなくなっていました。
食事介助を行えば、ご利用者様がご自身で食べる時に比べて食べこぼしも無く、食事にかかる時間も短く済みます。しかし、ご自身で食べていただくほうが、いくら食べこぼしがあっても時間がかかっても、ご自分のペースでおいしく食べてもらえると思います。もともと食に対して執着心の強いご利用者様なので、以前のようにご自身で食事を摂る事ができるようになるのではないかと思い、まずはおやつから、リハビリ的なものをはじめることにしました。手に持って食べることのできるおせんべい等をご利用者様の右手に持たせてみました。食べたいという気持ちがあるのでなんとかご自身の口に運ぼうとしますが到達できません。すると、右手で持つ事を止めてしまい、左手で食べ始めました。しかしその後もご利用の際には、毎回右手におやつを持っていただくようにし、ご自身で食べることができるように促してみました。
今では、おやつは右手で持ってご自身の口に運ぶ事ができるようになりました。次はスプーンを持って食事ができるように、ご利用者様のペースに合わせて見守っていきたいと思います。
