介護マガジン
ホームヘルパー長谷川華子の「ハツラツデイワーク 奮励記」
2008/07/15 『食事摂取の方法』から反省したこと
前回書かせていただいたご利用者様の食事摂取の方法ですが、施設にも慣れてきたためでしょうか、だんだんと食べてもらえるようになってきました。ご利用者様が以前入院していた病院の情報ではご主人が食べさせていたとの事でしたが、ご家族の介護負担軽減の目的でご利用されていますので、今までと同じように食事の際に毎回来ていただくわけにもいきません。はじめは職員が側に付いて声掛けを行いながらの食事をしていましたが全く食べていただけない事の方が多くありました。そこで今度は、側に付くのをやめて、ご利用者様からは職員が見えないようなテーブルの配置で食事を提供してみました。はじめはなかなか箸やスプーンを持って食べようとはされませんでした。「やはりだめなのか」と思っていましたが、しばらくするとご自分で箸を持って食べ始めました。食べている途中で声を掛けると食べるのをやめてしまうかもしれないと思い、そのままご利用者様の目に入らないところからの見守りだけを行うことにしたところ、結局そのときは全量召し上がられました。そこでその日から他の職員にも申し送りを行い、側に付くことは止め、見守るだけで対応することにしました。今では私達職員にも、施設のご利用にも慣れてきたご様子で、食事の際にも「これおいしいね」とご利用者様ご自身から話し掛けてくださる事も増えました。
新しいご利用者様に対して、私たちは初回利用の時からそのご利用者様を把握するために必死になります。何度も声掛けをして情報を得ようとします。しかし、認知症もあるご利用者様にしてみれば、理解できていないまま、初めて見る建物の中で多くの知らない人から話しかけられ、食事の際には側に付かれて嫌な思いをされていたかも知れません。だから全く食事を摂ろうとせず、また「お父さんがいないから食べない」という言葉が出たのかもしれません。一生懸命になり過ぎてご利用者様の心情を深く考えていなかったと今回の事で反省させられました。
