介護マガジン

ホームヘルパー長谷川華子の「ハツラツデイワーク 奮励記」

2008/11/18 初回利用

今月から新しく男性のご利用者様が一人増えました。左片マヒがあり車いすを使用されています。また言語障害もあるためコミュニケーションが難しいですが、会話は理解されており、ジェスチャーや筆談でのコミュニケーションをとっています。
初めて来所された日、もともと「施設」というところに対し拒否感があるご利用者様でしたので、ご家族も“入浴だけに行くから”と説明されていました。初回利用は少し遅めの送迎をと依頼されており、来所された時間が11時でした。血圧や体温を測り、お茶を飲んでゆっくりしていただき、午後からの入浴をと考えていました。昼食の時間になり、ご利用者様に食事を運び勧めてみましたが、首を横に振り食事を摂っていただけません。何度か食事を勧めても首を振るばかり。理由を尋ねても同じように首を横に振り、ご利用者様が思われていることが伝わってきませんでした。しかし、しばらくするとご利用者様からお風呂に入りたいとの要望を聞くことができました。ご利用者様とご家族との会話の中の「入浴だけ」というところで、昼食よりも何よりもご利用者様自身も希望されているお風呂に入りたいのだと思いました。昼食は後回しにし、お風呂の準備を行い、先に入浴していただく事となりました。浴槽に浸かると「あー、気持ちいい」と何度も何度もゆっくりとはっきりとした口調で繰り返し言われました。ご利用者様が一番に希望されていた入浴が終わり、温めなおした食事をお出しすると、拒否する事もなくにこにこと笑顔で食べ始めました。しかし、昼食が終わるとご利用者様にとってはこれ以上希望されている施設のプログラムもなく、帰宅したいという訴えが強く出てきました。歯ぎしりをしたり机をたたき出したりと、いらいらした様子がみられました。初回のご利用ということもあり、ご家族に連絡をとり説明させていただき、通常より2時間早めの帰宅となりました。
ご利用者様にもご家族にも負担とならない施設であるために、次回来所された時のご利用者様との過ごし方を考えていかなければと思いました。