介護マガジン
ほっとライン寄席
Vol.69 ●「福は内、福は内」
いや〜、どうも、お寒うございます!
今年はよく雪が降りますね。2月3日、節分は大雪でした。ほうぼうで、子供達が作った雪だるまを見ました。いいものですねぇ〜。時代は変っても子供の心は変わらないようです。
今年の節分は、椎名町のお寺で「街づくりの会」主催の豆まきの司会へ行ってきました。豆まきですから当然、外でやります。特設ステージには、屋根はついていましたが寒いの寒くないの(どっちなんだ!)。この雪で、はたしてお客様はいらっしゃるのかと心配していましたが、3回とも大勢の方がお越しくださいました。ありがとうございました。
雪の豆まきも、なかなか風情のあるものです。ご家族でいらした方が多くとても盛り上がりました。特に幼稚園の年長さんの豆まきは楽しめました。豆の入った枡を持ったとたんに、袋をやぶいて豆を食べ始めたのです。会場は大笑いでした。何をしに来たのかわかっていないようでしたが、とてもよい経験になったと思います。
かけ声は、「福は内」だけです。お寺に入った鬼は、必ず改心をしてよい鬼になるからだそうです。
寄席の豆まきも「福は内」だけです。寄席には鬼はいないからだそうですが、鬼のような師匠はたくさんいます。豆に咄家の手拭いをつけてまきます。ここ数年は、どこの寄席もいっぱいのお客様です。ありがたいことです。
私が前座の頃は、節分だからといってお客様は大勢来ませんでした。ひとりでたくさん豆を持ち帰っていただけました。ある寄席はお客様が5人で、豆をまく咄家が8人と出演者の数のほうが多かったこともあります。豆をまいてもお客様が拾わないので、手渡してさしあげました。お客様も、えらい時に来てしまったと後悔していました。あまった豆は全部、前座がもらって帰りました。
この日は、始まった頃は“1人”しかお客様がいませんでした。落語の1対1は、なかなかつらいものがあります。(お互いに)目と目が合うと、ハッとしたりなんかします。その後が、手品の先生でした。いつも高座(舞台)にお客様をあげて手伝ってもらう手品があるのですが、この先生何を血迷ったか、この1人のお客様をいつものように高座にあげてしまいました。ふと客席を見ると誰もいません。先生も驚きましたが、気の毒なのはそのお客様です。客席へ戻ったほうがいいのか、ここに残ったほうがいいのか、二度と寄席には行かないと心に誓ったでしょう。
今では、とても懐しい思い出です。
ぜひ、来年は寄席の豆まきにいらしてください。
