介護マガジン
ほっとライン寄席
Vol.70 ● 高座あれこれ
え〜。春が待ち遠しい今日この頃ですが、みなさまいかがお過しでしょうか?
我々、咄家は色んなところから声をおかけいただき仕事に伺います。事務所に所属している方もいますが、たいがいは個人で営業しています。ですから、電話1本で仕事を頂戴します。
打ち合せも電話やファックスでしますので、先方にうまく伝わらないことがよくあります。一番よく聞かれるのが、何を用意したらいいですか?です。落語は一人でしゃべりますので、そんなに用意するものはありません。なくてはならないのは、座布団です!少し大きめのがよいのですが、なければ家庭用の座布団で大丈夫です。それから高座(こうざ)、高めの台やテーブルに布をかぶせたらできあがりです。この高座の上に座布団を置けば完成です。会場の大きさでマイクを使うか決めます。あとは、めくり(出演者の名前を書いた札)、出囃子用の音響があれば完璧です!
ところが、当日伺いますとたいがい座布団が何枚か重ねて置いてあります。テレビの「笑点」と勘違いなさっている方が多いようで・・・。本当に1枚だけでいいんです。
なかには親切な方もいて、座布団1枚じゃ寂しいだろうと、高座にワンカップ酒やバナナやだんご、菊の花を置いてくださいます。なんだか仏壇の中で落語をやっているようなこともあります。お客席を見るとみんな手を合わせていたりなんかして。
色んな目にあいます。ある銀行で、ずいぶん前に寄席をやったことがありました。なんで銀行でやるのですかと聞きましたら、
「銀行も落語も、どちらも口座(高座)で苦労します。!」
と言われました。
咄家よりうまい方がいます。このときの行員さんのよくうけることといったらありません。あんまりよく笑うので、不思議だなあ〜と思ったら、この銀行の名前が『さくら銀行』だったのです。
今は名前が変わってしまったので使えませんが・・・。皆様、お仕事のお電話お待ちしています!
