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Vol.78 ● 相撲界、がんばれ!お前が、がんばれ?
え〜。我々、噺家という商売も古く昔からある商売のひとつですが、同じようにもっと伝統のある商売にお相撲があります。
相撲は、国技といわれておりますからスポーツではないんだそうです。“神事にともなう興業”なのです。アマチュア相撲は別ですが。
それを単なるスポーツと考えるから、色々な問題が起こるのです。
一番今、問題にされているのが、横綱の品格という。そういうことも確かにあるのでしょうが、その前に横綱審議員の品格を問いたいと思うのは、私だけでしょうか。
現在、横綱は二人とも、モンゴル出身です。なかなか日本伝統の義理、人情はわからない。なにしろ、二人の先祖がジンギスカン(仁義、好かん)ですから…。
最近、問題になったのが、八百長疑惑です。それもずいぶん前の相撲。今から30年前の取組なのです。現理事長の横綱「北の湖」と亡くなられた先代大関「貴乃花」の一番、貴乃花が勝って初優勝を決めた相撲のことをいっているのです。それを雑誌に書くライターの料簡がわからない!本当にこの人は、相撲が好きなのでしょうか?
この相撲、私も小学生の頃テレビで見ました。いい相撲でした。あの憎らしい程、強い北の湖を、体の小さい貴乃花がまっこう勝負で寄りきった。そして悲願の初優勝!この相撲を見た人、全員が感激しました。私の思い出に残る名一番です。その相撲を八百長ってなんてぇことを書くんですか。八百長に決まってるじゃないですか。ただ、八百長という言葉が不粋です。“情け相撲”といっていただきたい。情け相撲でしたら、誰も何も言いません。もう一度言いますが、プロの相撲はスポーツではないのです。勝てばいいというものではないと思います。
落語にも「佐野山」という相撲の噺があります。横綱の谷風が、病気の母親の看病を寝ずに続ける親孝行な佐野山(食事を切り詰めて母親に食べさせたので、相撲を取っても力が入らない。黒星続きでこのままでは引退)に同情し、お客に気づかれないように気を配りながら自ら土俵を割るといういい噺です(もちろん作り話ですが)。
あるお相撲さんが、いつも後を見ながら土俵を割るので、どうして後を見るのかと聞いたら「けがをすると危ないからね」。このお相撲さん長年現役を続けました。これがプロです。 それにしても、お相撲さんは粋な商売です。男の色気を感じます。稽古帰りに道で、すれ違うといいものです。鬢付け油のにおいがプーンとすると女っぽれのするいい形です。
“お相撲さんには、どこ見てほれた、稽古帰りの乱れ髪”
噺家も、負けていません。いい文句が残っています。
“噺家さんには、あいそがつきた、稽古帰りのマヌケづら”
大変な違いですが。
とにかく、お相撲さんは忙しい商売になりました。昔は「一年を十日で暮らすいい男」といわれましたが、今は、年6場所(90日間)その他、地方巡業、モンゴルでのサッカーと本当に忙しい!
皆さん、相撲は楽しく見ましょう。
