介護マガジン
ほっとライン寄席
Vol.86 ● 東京と大阪の違い?
え〜よくお客様から噺家は何人いるのかという質問をされます。現在の人数は、東西あわせまして、600人位といわれております。落語は、東京の“江戸落語”と大阪の“上方落語”しかありません。東京の方が全体の人数の2/3といったところでしょうか。
私がこの世界に入門した頃は、東西あわせて300人位でしたから23年で倍に増えました。やはりブームの力でしょうか!でも冷静に考えてみますと、この23年でお亡くなりになった先輩は、ほんのわずかです。ほとんど生き残っていますので本当に増えているのか分かりませんが…。みなさん本当に丈夫なんです。落語は聞くのも演じるのも体に良いようです。
それはさておき、東京と大阪の落語の違いは?
滑稽咄のほとんどが上方で、できあがっています。それを江戸へもってきて場所や言葉を変えたものが、現在の江戸落語です。江戸本来の落語は、人情噺や怪談噺といった続きものの噺です。ひとつの噺を10日に分けて演じていました。今のテレビドラマのようなものだったのです。江戸と上方の笑いの違いがわかります。
食文化もそうです。私は大阪の若手の噺家と東西交流会という会をやっていますが、初めて大阪へ伺った時は驚きました。東京は「そば屋」が多いのですが、大阪は「うどんや屋」です。立喰いも「うどん」なのです。食べてみると、これがうまい!東京のうどんとは違います。そのうどん屋へ大阪の芸人さんと入った時に知ったのですが「きつね」と注文すると「きつねうどん」が出てきます。「たぬき」と注文すると「きつねそば」なのです。つまり、上に乗っている「油揚げ」は共通でメンで区別をするのです。「きつね」は白いから「うどん」「たぬき」は黒いから「そば」!
じゃ、東京で言う「たぬきそば」はどうなるんだ!と思ったら、大阪は、ネギと天かすはサービスなのだそうです。太っ腹です…。
食事をした時の勘定の払い方も違います。東京の人は、一緒に食事をした人に気がつかれないように1人で全部払います。大阪の人は、食事をした人の誰にごちそうになったお礼を言おうか考えるそうです。
落語にも、そんな文化の違いがでるようですね。東西の落語を聞き比べるのもおもしろいものです。
近頃の犯罪もそうです。今、問題になっている「振り込め詐欺」。大阪の方は、ひっかかるのが東京の1/30位だそうです。テレビコマーシャルでも大阪のおばちゃんが出演して注意を呼びかけていましたね。
ところが最近はやっている「還付金詐欺」。大阪の方が多くひっかかっているそうです。 東京は逆に低いんだそうで。大阪の人は、出すのはいやでも、もらえるのは…。これは、人から聞いた話ですから本当かどうかわかりませんが、東西の違いっておもしろいですね。
