介護マガジン
ほっとライン寄席
Vol.87 ● 色々な賞
え〜、どうも、すっかり秋ですね〜!
秋というと“芸術の秋”というくらいで、色んな受賞シーズンでもあります。先日、秋の叙勲褒章受章者が決まりました。私は、あまり賞に縁がありませんのでよくわかりませんが、うれしいものなのでしょうね。
芸術が対象でもらえるのが「紫綬褒章」です。今年噺家は残念ながら受賞しませんでしたが、昔からたくさんの先輩噺家がもらっています。噺家の場合は、その噺家が演じた「演題」に対して賞がもらえます。
以前、志ん生師匠が「お直し」という落語で受賞しました。この噺は、いわゆる女郎買いの落語です。これを聞いた時に仲間が「お上(政府)も、女郎買いの噺に賞を出すなんてぇ、粋なものだね」と評判になりました。
今のお上にも、このくらいの余裕が欲しいものです!ちなみに麻生総理の祖父の吉田茂元総理は、落語が大好きだったそうです。麻生総理もマンガだけでなく落語を聞いたらどうでしょう。そうしたら“国民は年1度必ず寄席に行くこと”なんて法律ができたりなんかして…。
人間国宝の噺家は、亡くなった大師匠柳家小さんと大阪の桂米朝師匠の2人で、現在は、米朝師匠だけです。今後、国宝は出ないだろうと言われています。米朝師匠も80歳を過ぎました。お元気ですが、早めに聞いてください。その見た高座が最後ということもありえます。
ただ、国宝の師匠ですから、気軽に聞かないでください。普通の寄席や落語会で払う入場料は「木戸銭」なんてぇことを言いますが、国宝ですから、木戸銭とはいいません。何というのかというと「拝観料」と言ってください。そして師匠が高座に出てきて座ぶとんへ座ったら、拍手を打って頭をさげていただきたいと思います。きっと願いが叶います。
国宝の師匠になりますと、その姿を見るだけでも感激します!
先日、楽屋で国民栄誉賞の話になりました。スポーツでは、王貞治監督や相撲の千代の富士関など大勢いますが、未だに落語界にはいません。そろそろ誰か、もらってもいいんじゃないか、いやもらうことはないだろうと議論しているところへ、ある先輩が楽屋入りしました。
「何の話をしてたの?」
「えっ、あっ、国民栄誉賞のことなんです」
「あっ今、話題のあれね!」
「もらえますかね?」
「えっ、俺、来年もらえるよ!決まってるの」
「え〜!あれをもらえるんですか」
「来年か、5年後にね」
あとで聞いたら、その先輩「国民栄誉賞」と「国民年金」を間違えていました。
大変な違いですが、今の年金制度では、どちらも、もらえたらラッキーです。
