海外レポート

カナダの健康保険制度は州によってさまざま

皆さん、初めまして。
これからこのコラムを担当することになりました三宅秀子と申します。在住するカナダの介護・福祉の現状や今後など、私の目と頭と足を使って集めた情報、介護等にまつわる面白い話、ホッとする話を送らせていただきたいと思います。これからどうぞよろしくお願いします。

バンクーバーさて、私は現在カナダのバンクーバーという都市に住んでおります。皆さんの中にも旅行等で訪問された方もいらっしゃると思います。
カナダという国の名前を聞かれて何を思い出されますか?
「寒い!」「大自然!」「野生動物!」「広い!」などではないでしょうか?確かに広大な土地に人が住んでいる地域はわずかです。その少ない人口の国は、社会福祉がかなり発達しています。
まず一番にあげたいのは、日本同様、居住者は健康保険に加入が決められていることです。
それは、カナダ政府の下、州政府によって健康保険制度が運営されています。州によって保険料が徴収されたりされなかったり、保険料の決め方が収入で決められたり、1人XXドルと単純に決められていたりとさまざまで、住む州によってサービスが微妙に異なります。
私は、現在ブリティッシュコロンビア州に住んでいますので、ここの保険制度についてお話します。

ブリティッシュコロンビア州の健康保険料の徴収の仕方は、収入が多かろうが、少なかろうが、一律です。1人XXドル、家族2人ZZドル、家族3人以上XZドルと、至極単純に決められています。そこにお国柄が出ている(おおざっぱ?)といいましょうか・・・。お年寄りとはいえ減額は無く、収入が低ければ減額されるというシステムです。

次に、無料でいつでもお医者様に診てもらえます。こちらはファミリードクター制度(家庭医制度)なので、いちいち予約を取らねばならず、不便ではあります。もちろん、すぐに診てもらいたい場合は、病院の救急に行くか(すごく待たされます。本当の緊急でなければ)、ウォークインクリニックという予約なしでお医者様に診てもらえる場所もあります(ここも大抵一杯です)。
残念ながら、薬代は負担しなければいけません。これも収入によっては政府から援助が出ます。

この健康保険制度の下、いろいろなサービスが受けられます。入院費は特別な場合を除きカバーされ、ホームサポートサービス(自分の家に住みながらさまざまなサービスを受ける)、グループホーム等いろいろありますが、基本は個人の力でできるところは個人で、助けが必要なら手を差し伸べるというのが趣旨のようです。これは、お年寄りに限らず、障害をお持ちの方にも同じです。最後には、自分でどれくらいのケアが必要か決める権利があると書かれています。ここに個人の尊厳を守るというのを感じますが、どうでしょうか。

あと、カナダは移民国家ですので、皆出身国が違います。特にバンクーバーはアジア人が多く住んでいて、違和感がありません。そのため、同じ国出身者同士の互助会的な助け合い組織ができています。
たとえば、日本人向けには日系の施設があります。これは、日系ヘリテイジセンター(日本文化継承の施設)と同じ敷地内に、日系ホーム、24時間体制のケア施設と、さくら荘という高齢者向けのアパートがあります。
この日系ホームとさくら荘に関しては、次回に詳しくレポートさせていただきたいと思います。

これから、こちらのお年寄り、障害者の方の受けられるサービスや、社会の見方、現場で働く方、ケアエイドを養成する学校についてなども詳しくレポートしていきたいと思っています。
頑張ってレポートしますので、よろしくお願いします!