海外レポート

日系ホームと新さくら荘

現在、多くの日本人が外国で暮らしています。今は若くても将来はみんな必ず老いを迎えます。長年住み慣れた土地とはいえ、基本的に言葉、習慣が違う国で、老後を暮らすのは果たして容易なことなのでしょうか。特に成人してから違う国に住み始めた者には。

そんな日系、日本人の老いたる日々を安心して過ごせるであろう場所、カナダ・バンクーバーの日系ホームと新さくら荘について今回はレポートします。

日系ホーム

日系ホーム永い間、日系のお年寄りは、独立、プライバシー、選択、威厳を保つことのできる介護施設を求めていました。そして、2002年に政府のハウジングプランのひとつとして、日系ホームは完成しました。

ここは、日常の生活で補助の必要な55歳以上の方を対象にした、24時間体制のケアを受けることのできる施設です。59部屋あり、大半の部屋がワンベッドルームになっています。入居は誰でも申し込めばできるのではなく、公的な医療機関の審査を得なければならず、また、政府の援助により運営されているため、所得の少ないお年寄りが優先的に入居できるようになっています。

私は、以前オープンハウスで施設を見学させていただく機会がありましたが、その施設の素晴らしさに驚いたことを覚えています。ワンベッドルームには、キッチン、リビングルーム、ベッドルーム、車イス対応のバスルーム、室内洗濯機、乾燥機が完備されています。家具は、持ち込みだそうですが、使い慣れた家具で今までの生活と変わりなく送れるように、という配慮からだそうです。広さは、普通のアパートのワンベッドルームより広いのでは?と思えるほどのスペースでした。また、バルコニーも付いているので、天気のいい日は遠くまで見渡せて気持ち良さそうです。
その他の施設、たとえば介護者に入れていただくお風呂(別の部屋)は最新式で、日本食を提供するレストランも入っています。また、日中過ごすアクティビティルームや、ヘアーサロンなどもあるようです。 基本のサービスは、1日2食(日本食か洋食を選べる)、週1回のお部屋掃除、日中の活動計画で必要に応じて、薬の管理、日常生活の補助を受けることができます。
また、日本語を話すスタッフが必ずいるので、その点も安心ですね。私も歳を取ったら、ぜひとも入居させていただきたいと思える施設です。

新さくら荘

新さくら荘こちらは、個人で独立して生活のできるお年より向けのアパートで、ワンベッドルームが34部屋あります。
また、こちらも政府の援助付きですので、家賃は収入によって変わります。 もちろん普通のアパートと同じで、キッチンからすべて完備しています。とても人気があるのでしょう、入居の申し込みをしても、3〜6年も待たないと入れないと聞きました。
近年、一人暮らしのお年寄りを狙った強盗も増えているので、一人より同じ屋根の下で日系、日本人同士で暮らすのは何かと心強いのではないかと思います。

日本においても老後は心配ですよね。多くはありませんが、こちらでこのようなサービスを受ける機会があることは本当にありがたいと思います。