|
先日、親しくしている女性の102歳を祝う誕生パーティーに呼ばれました。彼女は現在も1人で暮らしています。彼女に会う人すべてが本当に102歳なのかと疑うほどです。10年くらい前から足元がふらつくようになり、杖やウォーカーを使い始めましたが、それ以外は健康です。知り合って4年以上が経ちますが、彼女から学ぶことも多いので、今回は彼女の生活、健康法などをお伝えしたいと思います。

とにかく非常に品の良い女性です。いつ行っても、常におしゃれをしています。毎日スカートをはき、さらにストッキングまではいています。お化粧はしていませんが、髪をきれいにまとめ、イヤリングも欠かしません。そして何より、ウエストまであるきつめの下着をつけています。たとえ具合が悪くとも、寝巻きのまま過ごすことは決してありませんし、昼間に休息をとるときは、ベッドには横にならずソファで横になります。

90歳の時に運転をやめて以来、長女が買い物、料理、洗濯、洗髪、掃除、シーツの替えを手伝っています。長時間立っていることができないため、調理は長女が作ってきたものを温めて食べています。

また、薬を常用することはありません。関節炎が痛むときにだけ1週間程度服用します。30代のころ左の腎臓を摘出しており、その影響からか下腹部などの痛みを訴えることがあるのですが、そのための薬は服用しません。薬嫌いで、常に薬に変わるものをまず最初に試します。彼女にとって、カモミールティーは万能薬で、調子の悪いときは必ず飲用します。そして、先の腎臓に伴う痛みには、クランベリージュースが効くとのことでした。

最近では、目が見えにくいせいでやめてしまいましたが、去年まで編み物をしていました。ひ孫の誕生には必ず、毛糸のブーツを編んでプレゼントしていました。若い頃から、家に居て手先を動かしていることが好きで、編み物をあきらめる前までは、退屈を訴えることはありませんでした。

ラジオを常につけており、健康番組が好きです。そのなかで、良いと思い、自分でもできることはすぐに実行します。ここ最近続けているものに、両手をまっすぐ広げて、そして目の前で叩く、この運動をしています。

最も驚くべきことは、彼女の治癒力です。以前転んで怪我をしました。かなり傷も深かったのですが、現在では傷跡もきれいです。彼女は、ことあるごとにその傷を撫でて、その部分の代謝を促進させ治りやすくしたと言っていました。そんなこともあるのかなと、不思議にも思いましたが、本当にきれいに治りました。

そして、彼女の口癖は「何もできないんだから、忘れるしかないわね」。嫌なことや、辛いことなどがあった時によく言います。夜になって悔しかったことを思い出すと眠れなくなってしまうのもつまらないからだといいます。

もともと働き者で、何をするにも丁寧にします。そのため、面倒だなんて思うことはないようです。今でも、できることは自分でします。食器洗い機はありますが、運動と称して食器は手洗いしています。

また、家計は毎月500ドル程度の年金と、株の配当金で生活しています。贅沢な生活をしているわけではなく、住まいもローンは残っていないため、十分に生活できるということです。30年以上前に亡くなった夫が証券会社の関連企業に勤めていたため、財産のほとんどを株として所有しており、経済的には非常に恵まれているといっていいでしょう。

102歳でも一人暮らしを続けていられるのは、彼女自身の生活に対する努力に大きく依っているでしょう。出来るだけ体を動かし、嫌なことは忘れる努力、痛みや病気は食事によって治るという信念、何事も面倒と思わないなどといった性格が大きく作用しているのではないでしょうか。もちろん、忘れてならないのは家族の協力です。彼女は経済的、健康的、そして家族にも非常に恵まれているのだと思います。
|